WRC2021/08/25

トヨタ、ギリシャのための準備を完了

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、8年ぶりに世界ラリー選手権に帰ってくるアクロポリス・ラリー・ギリシャに備えて4日間にわたってギリシャにおいてプレイベントテストを行った、

 9月9日から12日に行われるアクロポリス・ラリーのステージは岩だらけで険しい路面コンディションをもち、さらに40度近い高温での戦いになることから、シーズンで最も過酷な一戦になることが予想されている。トヨタのギリシャにおけるテストは先週の木曜日、カッレ・ロヴァンペラとともに始まり、そのあと勝田貴元、エルフィン・エヴァンスが続き、テスト最終日の日曜日にはセバスチャン・オジエがステアリングを握っている。

 オジエはサービスパークが設けられるラミアから約70キロ離れた小さな町エラテアの近くでテストを行っており、すべてのドライバーがラミア近郊の国内の選手権でよく使用されるステージを使用してテストを行った。ハードなグラベル路面で行われたテストは4日間ともに完全にドライコンディションとなっており、ラリー本番を完全に再現できたものと見られている。

 なお、40度を超える猛暑が続いたことからギリシャのアテネ周辺では8月初旬から山火事が多発、一時は一週間に100件もの火事が森林や農地で発生していたことからラリー開催への影響も懸念されてきた。それでも現在では、ラリーのルートに近いエリアでの山火事の発生は抑えられつつあることから、ラリー開催に必要な地元警察や消防局の協力は得られることになりそうだと考えられている。

 アテネ近郊では現在ではやや気温も下がったとはいえ、それでも連日35度を超える猛暑日が続いており、マシンにとっても人にとっても厳しいラリーになりそうだ。