WRC2018/10/30

トヨタ、マニュファクチャラー選手権トップを維持

(c)Toyota

 ラリー・デ・エスパーニャでトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームはマニュファクチャラー選手権のリードをキープすることになった。チーム代表のトミ・マキネンは、浮き沈みの激しい戦いとなったと週末の戦いをふり返りながらも、チームには速いドライバーと速くて信頼性のあるヤリスがあると述べ、最終戦ラリー・オーストラリアでのタイトル決戦に自信をみせた。

 雨となった土曜日のターマックステージでは30秒あまりをリードしていたオイット・タナクがパンクのために首位を失ったが、代わって金曜日のパンクで一時10位までポジションを落としたヤリ-マティ・ラトバラが快走、トップを奪って最終日をスタートすることになった。

 しかし、ラトバラはSS15でハードタイヤを選択したセバスチャン・ローブの逆転を許したあと、SS16でガードレールに接触し、ホイールにダメージを受けたことで50秒近くタイムをロスして6位までポジションを落とすことになった。

 ラトバラは最終ステージでタナクのドライバー選手権の可能性を残すために8位までポジションを落とし、6位でのゴールを迎えたタナクは狙いどおりにパワーステージでトップタイムを獲得、ボーナス5ポイントを加えることになった。ドライバーズ選手権で23ポイントのビハインドながらも最終戦オーストラリアでは最大で30ポイントのポイント獲得が可能となるため、一縷の望みを託して最終戦に向かうことになる。

 いっぽう、トヨタはマニュファクチャラー選手権では、ヒュンダイ・モータースポーツが12ポイント差に迫ってきたものの、トヨタは引き続きトップをキープした。

 残念ながらスペインでの勝利はならなかったが、チーム代表のトミ・マキネンは最終戦オーストラリアでのタイトル獲得にむけて自信を深めている。

「多くの浮き沈みがあり、そして最初から最後まで素晴らしい戦いが続いた、信じられないような週末だった。良い結果が得られそうだったが、残念ながらそうはならなかった。とはいえ、3人のドライバーは最後までラリーを戦い抜き、マニュファクチャラー選手権にとって重要なポイントを獲得することができた。そして、オイットはパワーステージで最高の結果を残し、ドライバーズタイトルの望みを繋いだ。我々には速いドライバー達と、速く、そして信頼性の高いクルマがある。自信を持ってラリー・オーストラリアに臨みたい」