WRC2021/09/28

ヌーヴィル、「僕にとってもっとも難しいラリー」

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、長い間、輝きをみせることができなかったラリー・フィンランドの高速グラベルで、今週末は8年ぶりのポディウムを目指す。

 ヌーヴィルは、母国ラウンドのイープル・ラリー・ベルギーで今季初勝利を飾ってドライバーズ選手権2位へと浮上したが、前戦アクロポリス・ラリーがパワーステアリングトラブルによって厳しい結果に終わったことで選手権ではリーダーのセバスチャン・オジエから50ポイント差の3位へと後退してしまった。

 ヌーヴィルはMスポーツWRTに所属していた2013年にフィンランドで2位表彰台を獲得したことがあるが、それ以降、ヒュンダイでは一度もこの高速ラウンドでポディウムに立てていない。このラリーの難しさを思い描きながらも、彼は選手権の難しい状況を少しでも挽回するためにポディウムを目指して攻めると誓った。

「ラリー・フィンランドは人気の高いイベントだ。なかなか雰囲気も良いイベントだが、僕にとっては最も難しいイベントの一つであることを認めるよ」とヌーヴィルは語った。

「フィンランドは過去には北欧勢だけにしか勝てないイベントだと思われていたが、最近ではそれ以外のドライバーたちもここで速くなってきている。僕はこれまでに一度だけポディウムでフィニッシュしたことがあるが、まだ勝利したことはない。僕はいつも走行順が重要となるようなテクニカルなラリーでは速いけど、全開をキープすることが目標となるフィンランドは自分の走りのスタイルとはかなり違っているんだ」

「それでも僕は適応することはできるし、そこでレッキが非常に重要な役割を果たすことになる。ペースノートをしっかり信頼し、思いきり行くだけだ。ポディウムでのフィニッシュのために何が必要なのかは分かっている。それが僕たちの今週の目標だ」