WORLDWIDE2024/09/03

パヤリ、ハチロクでヒストリックラリーで大暴れ

(c)Toyota

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 「ハチロク」として知られるトヨタ・カローラAE86は、現在のトヨタ86の原点にもなった1980年代のスポーツカーであり、トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラが10代の頃、ラリースプリントでドライビングを学んだ原点ともいえるマシンとしても知られている。

 カローラAE86は、フィンランドではいまもかなりの人気のラリーカーとなっており、先日ラハティで行われたヒストリック・ラリーには6台ものマシンが参戦している。そのうちの2台は、若きフライングフィンとして注目されるサミ・パヤリ、そしてカッレ・ロヴァンペラのレギュラーコドライバーであるヨンネ・ハルットウネンが駆ったものだ。

 近い将来、ヨーロッパ・ヒストリック・ラリー選手権への参戦を夢見るラトバラ代表がヤンネ・フッシを新しいコドライバーに迎えた出場したラハティ・ヒストリック・ラリーにパヤリもゲストで参戦、初めてカローラAE86のドライビングを楽しんでいる。

 ラリー・フィンランドでGRヤリスRally1を駆ってトップカテゴリーにデビューした直後に行われたこのヒストリック・ラリーで、パヤリはプレッシャーから解放され、ただただヒストリックラリーカーのステアリングを握ることを楽しんだとふり返っている。

「初日は素晴らしい1日だった。一日中ドライブできたし、本当に楽しかった。もちろん、ラリーが早く終わってしまうのはいつも少し残念なことだが、それ以外は不満はなかったし、ドライビングを楽しんだよ」とパヤリは語っている。

 パヤリは初日、最終的に優勝を飾ったヤリ・フットゥネンが駆るフォード・エスコースRS1800を抑えてクラス8のトップで終えたが、2日目の朝に技術的な問題でスタートはできなかった。それでも彼はこの週末をポジティブな気持ちで過ごした。

「とてもリラックスした楽しいラリーにするつもりだった。特にあのクルマは、運転していてとても楽しい。次はどのイベントを走ろうかと、もう考えているところだよ」

 
 また、ハルトゥネンはカローラAE86でコースカーとしてルートを走っている。

 ハルトゥネンは昨年もこのヒストリックマシンを駆ってユヴァスキュラで行われたウィンターラリーに参加している。彼は、スタート前はインスタグラムでテストの写真とビデオを公開し、自身のAE86のエンジンなどを強化したと報告、ラリーが楽しみで仕方ないと語っていた。

「ラハティはこの野獣のアップデート・バージョンでの最初の走行だったんだ」とハルトゥネンは語っている。

「マシンは素晴らしかった!うっひょーなラリーだったよ! ドライビングについて多くを学び、クルマを改善するためのポイントをたくさん見つけることができた! ドライビングはもっと良くなるはずだね!メカニックたちに最大の感謝したい。彼らなしではラリーを完走できなかった!キートス」