WORLDWIDE2021/08/02

ヒギンズ、2年ぶりアメリカ国内シリーズで優勝

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 デビッド・ヒギンズは、先週末のニューイングランド・フォレスト・ラリーでアメリカン・ラリー・アソシエーション・ナショナル・シリーズにおよそ2年ぶりに復帰して優勝を飾っている

 アメリカ・チャンピオンに10度輝いたヒギンズは、先週末のニューイングランド・フォレスト・ラリーに、マッケンナ・モータースポーツのフォード・フィエスタS2000を駆って、センセーショナルなシリーズ復帰を果たし、古巣のスバル・モータースポーツUSAを破ることになった。

 ヒギンズは、2019年末にスバル・モータースポーツUSAを離れて以来、ARAシリーズには参戦していなかったが、バリー・マッケンナのARAナショナル・チャンピオンシップのタイトル獲得をサポートするために選手権に帰ってきた。

 ヒギンズが駆るのは、マッケンナが昨シーズン使用したフィエスタS2000のシャシーに2リッターターボのWRカーエンジンを搭載したスペシャルマシンだ。

 ニューイングランド・フォレスト・ラリーを序盤からリードしたのはチームのエースドライバーであるマッケンナだ。Mスポーツのフォード・フィエスタWRCの2017年仕様を改良したマシンを駆るマッケンナは、金曜日の最初のステージでベストタイムを奪ってリードを奪い、初日の5ステージのうち4ステージでトップタイムをマーク、ケン・ブロック(スバルWRX STI)に13秒差をつけることになった。

 マッケンナは土曜日に入ってからもリードを広げていったが、SS8のミスによって右リヤタイヤのパンクをしてしまい10分あまりもをロスして6位へと後退してしまった。

 これでブロックが首位に立ち、ARAシリーズ初勝利を奪うかに見えたが、彼はその直後のSS9でトランスミッションの破損でストップしてしまう。

 一方、ARAの選手権リーダーであるスバル・モータースポーツUSAのトラヴィス・パストラーナ(スバルWRX STI)は、SS1でエンジンンストールとジャンプの着地によるミスを犯し、5番手と出遅れたスタートとなっていたが、徐々に順位を上げていき、ブロックがリタイアした時点でラリーのトップに躍り出すことに成功した。

 それでもパストラーナの後方にはヒギンズが迫っており、最終ステージの1つの前のステージの終盤でパストラーナは横転してリタイアとなってしまった。

 これでヒギンズが復帰戦で優勝を飾り、38.8秒差の2位にはスバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナック(スバルWRX STI)が続いている。また、アメリカでの初ラリーとなったマーティ・マコーマック(シュコダ・ファビアR5+)が表彰台を獲得した。