WRC2024/04/13

ヒョンデ、アイルランド国旗のマシンで参戦へ

(c)Hyundai

 クレイグ・ブリーンの死去から1年、ヒョンデ・モータースポーツは彼への敬意を顕すためにクロアチア・ラリーには3台のi20 N Rally1にアイルランド国旗を掲げて参戦し、今季3勝目に挑む。

 クロアチア・ラリーは2021年にWRCとして初開催され、これまでの3年はともにトヨタが勝利を飾っている。ヒョンデは今季、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナク、アンドレアス・ミケルセンの3台体制で挑む。

 3台のi20 N Rally1は、昨年、クロアチア・テスト中の事故で亡くなっているブリーンへの敬意を表し、ノーズ、ルーフとリアフェンダーはアイルランドのトリコロールカラーがあしらわれる。

 チーム代表のシリル・アビテブールは、ブリーンのため、そして選手権のためにもできるだけ上位でフィニッシュしたいと語った。

「クロアチア・ラリーは今年最初のフル・ターマック・イベントとなる。穏やかな天候となったラリー・モンテカルロでの勝利によって、ヒョンデi20 N Rally1ハイブリッドがこの路面でどのようなパフォーマンスを発揮できるかをすでに体験している。ティエリー(・ヌーヴィル)もオイット(・タナク)もクロアチアで表彰台に上れるパフォーマンスがあることはわかっているし、アンドレアス(・ミケルセン)のターマックでの能力なら、来週もいいポイントを獲得できると信じている」

「1年前にクレイグを失ってからこのイベントに参加するのは感慨深いものがあるが、復帰の際には彼に敬意を表したいし、チャリティ活動やマシンにアイルランドの国旗をつけることで、両選手権のためにも、そしてクレイグのためにも、できるだけ上位でフィニッシュしたい」

「1年前にクレイグを失った後、このイベントに参加するのはもちろん感慨深いことだが、復帰の際には彼に敬意を表したいし、チャリティ活動やマシンにアイルランド国旗を追加することで、そうしようとしてきた」とアビテブールは語った。

「両選手権のためにも、そしてクレイグのためにも、可能な限り上位でフィニッシュしたい。

 ヒョンデはクロアチア・ラリーでのチームのカラーリングの変更に加え、チャリティ・オークションにいくつかのアイテムを寄贈し、その収益はすべてクレイグ・ブリーン基金に寄付される。

 ティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナクは2023年シーズンのヘルメット、さらに使用済みのドライビングシューズを提供するほか、ダニエル・ソルドが2022年に着用したレーシングスーツも出品されている。

 また、10ユーロの応募チケットを購入した方のなかから抽選で1名に、ヒョンデi20 N Rally1に同乗できるチャンスが贈られる。

 当選者には同乗走行の権利ほか、同乗走行が行われるテストあるいはイベントへのエコノミークラス往復航空券(必要な場合)、2 泊のホテル宿泊費、および 500ユーロの副賞も与えられる。ヒョンデからは同乗に必要な安全装備(ヘルメットなど)を提供される。

 当選者は 5 月 12 日日曜日の WRC ラリー・デ・ポルトガルで抽選のうえで決められ、ソーシャルメディアで発表されたあと電子メールで本人に連絡される。同乗走行の日付と場所はヒョンデ・モータースポーツによって決定され、抽選が行われた後、少なくとも 3 週間前までに勝者に直接通知されるという。

 オークションは 4 月16日の9:00 (CEST) から 4 月 23 日の 21:00 (CEST) まで以下で開催される。
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