WORLDWIDE2022/07/12

ファビアRS Rally2がボヘミアでコースカーで登場

(c)Skoda

 シュコダ・モータースポーツが生んだ新しいシュコダ・ファビアRS Rally2が先週末にチェコで行われたボヘミア・ラリーにおいてコースカーとして走行、ファンにお披露目されている。

 ファビアRS Rally2は、FIAのホモロゲーションプロセスの完了を待っているため、まだ正式に競技には出場できないため、アンドレアス・ミケルセンとコドライバーのトーシュテン・エリクセンは、ボヘミア・ラリーの競技を戦うことはなく、残念ながらこのマシンのポテンシャルを他のチェコ選手権のエントラントと比較することはできなかった。それでも、二人は通常のスターティングナンバーが「X」に置き換えられているファビアRS Rally2を駆って、金曜日から日曜日までの2日間にわたって14のスペシャルステージすべてを快調なペースで駆け抜けている。

 コースカーを務めたミケルセンは、新しいファビア RS Rally2を週末を通してラリーペースで楽しむことができたと報告している。

「ラリー・ボヘミアは美しいイベントだった。変わりやすい天候のため、かなり難しいコンディションだったが、ステージは変化に富んでいて、とても楽しむことができたよ。土曜日にはマシンのセットアップを変更し、新しいマシンであったにもかかわらず、すべてがうまく行ったし、チェコのアスファルトを本当に楽しむことができた。ファンの皆さんもそう思ってくれたら嬉しいね」とミケルセンは語っている。

 チェコの本社がおかれるムラダ・ボレスラフをベースにして行われるボヘミア・ラリーは、今年もスピードの饗宴となり、最終ステージまでコンマ数秒を争うスリリングなバトルとなった。

 トップで最終日を迎えたフォード・フォーカスWRCのヴァーツラフ・ペッシが最初のステージでリタイアしたあと、ヤン・コペツキとフィリップ・マレシュの2台のファビアRally2エボの優勝争いとなった。二人は抜きつ抜かれるのバトルを繰り広げ、コペツキが2.5秒リードで迎えた最終ステージでマレシュはギヤボックスを壊してストップ、コペツキがボヘミア・ラリーで10度目の優勝を飾っている。