WRC2021/09/24

ブリーン、狙うは置き土産の勝利? 

(c)Hyundai

 クレイグ・ブリーンは、来季、Mスポーツ・フォードへ移籍するという噂が囁かれるなか、今週火曜日、ラリー・フィンランドにむけてヒュンダイi20クーペWRCのテストを行った。

 イギリス情報筋は、ブリーンが前戦アクリポリス・ラリーが終了したあとにもMスポーツが2022年にむけて開発を進めてきたプーマRally1をテストすると伝えていた。いまのところこのテストが実際に行われたかどうかははっきりしないものの、ヒュンダイでの参戦プログラムが残っている以上、ブリーンが別のチームのマシンをテストすることはありえないとも考えられてきた。

 しかし、いずれにしても、ブリーンは来季、Mスポーツ・フォードでフル参戦する可能性が高いとされており、ラリー・フィンランドは彼にとってヒュンダイでの最後の参戦になるかもしれない。

 ヒュンダイは日曜日に、オイット・タナクとともにオウニンポウヤのステージでテストを開始、月曜日にティエリー・ヌーヴィルがステアリングを引き継いだあとブリーンが得意な高速グラベルラウンドに向けて準備を行っている。

 テストのあとブリーンは次のように語っている。「イタリアは神のサーキットをもつと言われるが、フィンランドこそ神のラリーステージに違いない。イベント前にヒュンダイi20クーペWRCで素晴らしいテストを行ったので、フィンランドでの旅が最も思い出深いものになることを期待している」

 ブリーンは2016年にラリー・フィンランドで3位フィニッシュ、キャリア初ポディウムを獲得、2020年と2021年にはフィンランドに似ている高速ラウンドのラリー・エストニアで2位でフィニッシュしている。

 トヨタGAZOOレーシングWRTは木曜日から勝田貴元とともにフィンランド中部でラリー・フィンランドにむけたテストを開始しているが、Mスポーツ・フォードはプレイベントテストなしで本番をスタートする模様だ。