今月のラリー・デ・ポルトガルは、昨年9月以降、世界ラリー選手権のスペシャルステージをファンが観戦できる初めてのイベントとなるが、ポルト・エクスポノールのサービスパークについては無観客となるほか、ポルトガルを象徴する例年数万人の観客が押し寄せるファフェのステージなどでは密集を避けるために観客の人数制限が行われる。
ポルトガル保健総局が今週、ラリー・デ・ポルトガルのファンの観戦を承認したことを受けてラリー・デ・ポルトガルの主催者はファンがステージに来ることを歓迎すると公式に認めたものの、すべてのエリアやステージを観客に完全に解放するのではなく、いくつかの制限を設ける予定であることを強調している。
いまのところポルト市街地で土曜日の夕方に行われるスーパースペシャルについては、当局の判断で観客を入れないことが決まっているほか、伝統的なファフェ・ステージなど例年、多数の観客が押し寄せるエリアについては地元警察の協力のもとで人数をコントロールするとしている。
また、サービスパークについても無観客となり、これまでのイベントと同様にFIAが付則S項で定めたCOVIDコードに基づいた制限が行われ、チーム、FIA、プロモーター、そしてステージ上ではなくサービスパークのみで活動することを選択した一部のメディアのみに立ち入りが限定される。
FIAラリー・ディレクターのイヴ・マトンは、今後の予防接種が進めばステージで安全な観戦ができる日が来るとコメントした。
「ポルトガルは、一部のステージで観客の入場を許可し、コントロールするというハイブリッドなプロセスを検討している。昨年のエストニアのように、観客が入れないステージもあるだろう」
「例えば、私が理解したところでは、ファフェのステージでは、警察がコントロールできると確信している。いくつかの国が人数をコントロールするためにいくつかのゾーンを設けているように、ポルトガルでも主催者たちは自信を持って観客の管理を行うようです」
「一番いいのは、数ヶ月後には多くの人が予防接種を受けていることだ。そうすれば、たとえサービスパークなどの作業エリアについて(付則S項で定めた)COVIDコードを適用する必要があったとしても、ステージでは一般の人のアクセスを許可することができる」