WRC2017/02/22

メキシコ、オープニングSSの詳細を発表

(c)Rally Mexico

 3月9日から12日にかけて開催されるラリー・メキシコは、木曜日の夜にメキシコシティの有名なソカロ広場で行われるオープニングSSシウダー・デ・メキシコの詳細を明らかにした。

 WRCの今季最初のグラベルラウンドとなるラリー・メキシコ主催者は、ジェームズ・ボンドの映画「スペクター」のオープニング・シーンでのヘリコプターによる派手な戦闘シーンで有名なソカロ広場で1.57kmのオープニングSSを行うことをすでに明らかにしていたが、今週、このステージのコースを発表するとともに同じコースでの2回目の走行をアイテナリーに追加したことを発表した。

 ラリー・メキシコのラリーディレクターを務めるパトリック・スバービルは、世界で5番目に大きな都市に大勢のファンが集まり、このストリートステージがWRC史上最大のイベントの1つとなることを期待していると説明した。

「我々は、ファンとライブテレビのために、メキシコシティでより大きな、より優れたショーを作りたかった」とスバービルは説明した。

「レオンからメキシコシティまで多大な労力を払って行き来するのに、マシンをたった一度走らせるだけでは勿体ないと思った。シティは我々に広場の使用時間枠を与えたので、我々はそれを見て、1つではなく2つのステージを開催しようと考えた。それは誰にとっても優れたエンターテインメントとなる」

 スバービルは、国家首脳陣のサミットや国民の祝典で使用されることの多いソカロ広場でWRカーの競争を実施することへの反応は、信じられないほどだと語った。

「我々は、メキシコシティの当局から招待されたことを大変うれしく思う。メキシコはモータースポーツに熱心な国だ。すでにF1がソカロ広場を走ったことはあり、WECもあるが、しかし実際に広場の中でマシンを競争するのは、WRCが初めてのことだ。我々はこのことを非常に誇りに思っている」と彼は語った。

 このソカロのステージでは、ノンプライオリティドライバーが最初に両方のステージを走り、次にWRC2のドライバーが出走する。そしてメキシコの有力ドライバーであるベニート・グエラとリカルド・トリビーニョの後、WRカーのドライバーたちがステージを走行する。

 水曜日の朝にレオン近郊でシェイクダウンを終えたマシンは、木曜日のこのステージのためにトレーラーでメキシコシティまで陸送される。ドライバーとチームは主催者が用意する2機のチャーター便でレオンとメキシコシティを行き来する予定になっており、ステージのあとマシンは夜のうちに再びトレーラーでレオンへと搬送される。