WRC2021/07/24

モンテカルロ、モナコをベースの2022年ルート発表

(c)ACM

 モナコ自動車クラブ(ACM)は、ハイブリッドRally1カーによる新世代の幕開けとなる2022年世界ラリー選手権の開幕戦ラリー・モンテカルロは、2006年以来、初めてモナコのみをベースに開催することを明らかにした。

 ラリー・モンテカルロのベースは、2007年から2013年まではヴァーランスにおかれ、2014年から2021年までの8年間はセバスチャン・オジエの故郷に近いギャップを中心に開催されてきた。しかし、第90回の開催を迎える2022年のイベントは1月20日から23日までのラリーウィークにおけるすべてのサービスをモナコ・ハーバーサイドで行い、ルートの95%が今年とは異なるものとなり、アルプ・マリティーム地方とアルプ・ド・オート・プロヴァンス地方の難ステージで争われる。

 1月20日木曜日夜、モナコのカジノ前広場で行われるセレモニアルスタートの後、ラリーカーはアルプ・マリティーム山脈に向かう。レグ1は2SS/38.83kmとなり、リュセラム〜ラントスク(SS1:15.31km)のあといつもは最終日の決戦の舞台となるチュリニ峠を駆け抜けるラ・ボレーヌ・ヴェジュビー〜ムリネ(SS2:23.52km)という2つのナイトステージの一日となる。

 21日金曜日は、アルプ・マリティーム地方の北部に向かい、メルカントゥール国立公園に隣接するルワ〜ブイユ(SS3/SS6:18.44km)、モナコ開催の最後のシーズンとなった2006年のルートでも採用されたピエールラ〜イロンス(SS4/SS7:19.90km)、ラ・トゥール・スル・ティニー〜サン・ジャン・ラ・リヴィエール(SS5/SS8:21.10km)の3ステージのあと、ピュジェ・テニエでのタイヤ交換をはさんで、ふたたび同じ3ステージをループする6SS/ 118.88kmの一日となる。

 22日土曜日は、アルプ・ド・オート・プロヴァンスを舞台に、5SS/94.10kmのステージが用意されている。オープニングステージはサン・ミシェル峠で知られるル・フュージュレ〜トラム・オート(SS9:18.50km)。そのあと行われる2つのステージ、まったく新しいサン・ジャネ〜マリージェ(SS10/12:17.04km)とファンにはよく知られたオーションとフォンベル峠を通過するサン・ジェニエ〜トアール(SS11/13:20.76km)がディーニュ・レ・バンでのリグループとタイヤ交換を挟んで2回目のループが行われ、この日の夜のサービスがこの週末における最後のサービスとなる。

 23日日曜日には、アルプ・マリティーム地方の北西部を舞台としたノーサービスで走る4SS/67.52kmの1日となる。ラ・ペンヌ〜コロンゲ(SS14/SS16:19.45km)のあと、デュ・ビュイ峠とヴァル・ド・シャルバーニュを駆け抜けるブリアンソネ〜アントルヴォー(SS15/17:14.31km)を連続してループし、ブリアンソネ〜アントルヴォーの2回目の走行が2021年に続いてラリーのフィナーレとなるパワーステージとして行われる。