WRC2020/05/22

ヤルベオヤ、僕には穴掘りの才能もあった

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのホームシェイクダウンシリーズで次に紹介するのは、マルティン・ヤルベオヤだ。WRCの延長された休暇中、マルティンはタリン郊外の小さな村で、彼の家族(妻マルハと子供たちのマリアとマテオ)と一緒に家で過ごしている。

 ヤルベオヤは祖父母の農場の改修にも忙しく、穴掘り作業が得意だと感じている。WRCでの3年にわたって激しい競争を過ごしたマルティンは、家族と自宅で過ごす時間を楽しんでいるが、ラリーを恋しく思い始めていると語った。

―マルティン、元気ですか?

「元気だ。ラリー・メキシコから戻って以来、妻のマルハと子供たちのマリアとマテオと一緒に家にいる。エストニアの状況は徐々に正常化し始めている。バルト諸国との国境が開かれ、学校、ショッピングモール、ジム、プールも再開されている。しかし、まだ緊急事態にあるので、できるだけ距離を保ち、離れていなければならない」

―どのように過ごしていますか?

「最近は非常に忙しくしている。僕たちは祖父母の古い農場を改修している。農場は非常に悪い状態だったので、『シュガー・ラッシュ』のラルフになりきって作業している。掘削機を使って作業する方法を学んだが、これはとても楽しかった」

―他にどのように身体を維持していますか?

「エストニアの天気はとてもいいので、友達と一緒に走ったりサイクリングをしたりして楽しんでいる。ロックダウン期間の初めは、すべての屋内ジムと活動施設が閉鎖された。妻はYouTubeでフィットネスビデオに夢中だったので、僕も彼女に加わった。僕たちは90年代の本当に古いトレーニングをしたが、古いほど良い! 5歳の娘も一緒にやった。でも、今は天気が良くなってきて再び外でトレーニングできるので、さらに楽しいよ」

―2人のお子さんがいますが、どのように彼らを楽しませていますか?

「僕たちはたくさんアニメを見た。僕たちの視聴リストのトップは『ペッパピッグ』だ。WRCで3年過ごし、家族ともう少し時間を過ごしたいと思っていた。今はそれを手に入れているので、それを最大限に活用する必要があると思う」

―この期間に新しいスキルを獲得しましたか?

「さっき言った通り、僕は今、解体作業のプロだよ! そして穴堀り作業が必要な場合は、僕に知らせて!」

―チームのメンバーとは連絡を取っていましたか?

「アンドレア(・アダモ)は定期的にテキストメッセージを送って僕の様子を確認してくれている。彼がそれらに時間をかけているのは本当に素晴らしいことだ。大きなチームだからね、彼は200人以上を気に掛けなくてはならない。もちろん、これがいつ終わるのかはわからないが、前向きな気持ちを保ちたい。僕は、僕のドライバーがいつもプッシュし続けようと言っていることを知っている。僕たちは未来について考え、競争に戻る準備ができている必要がある」

―ファンへのメッセージはありますか?

「最初は少し休息があって少しほっとしたが、今は本当にラリーが恋しい。何かが必要なとき、情熱を持ってそれを待たなければならないときもあるが、最終的にそれが起こったときはそれ以上の満足感は得られる。ファン、チーム、クルーのすべての人がそうだと思う。ようやく再びマシンに乗れるようになったときの気持ちは、最高だと思う」