エサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアRally2エボ)がサヴォンリンナ・ラリーで優勝し、フィンランド・ラリー選手権で今季初勝利を果たした。また、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタGRヤリスRally2)が2位で続き、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生である山本雄紀(トヨタGRヤリスRally2)が3位フィニッシュ、フィンランド選手権初表彰台を達成した。
フィンランド選手権のウィンターシーズンの最後のイベントとなるサヴォンリンナ・ラリーで、ラッピは選手権をリードする新星トゥッカ・カウピネン(トヨタGRヤリスRally2)、そしてラトバラとユホ・ハンニネンという強力なコンビに挑むことになった。
オープニングステージでラトバラがターボトラブルに見舞われ、トップに47秒近く遅れをとるなか、ラッピは首位を快走、SS3を終えて4.4秒差につけていたカウッピネンはSS4のスノーバンクでスタック、観客に助けだされるまで身動きできなくなってしまい表彰台争いから脱落、ラッピは独走優勝を飾ることになった。
大きく遅れていたラトバラは圧巻のペースを刻んで追い上げ、最終ステージで35.8秒差の2位へと浮上。ボスに続いて山本も素晴らしい速さをみせて2番手タイム、3度フィンランド・チャンピオンに輝いているテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアRS Rally2)を抑えて3位表彰台を達成、アスンマーは4位に甘んじることになった。
また、2期生の小暮ひかる(トヨタGRヤリスRally2)も5位でフィニッシュ、ルノー・クリオRally3を駆る3期生の松下拓未がSM2クラス3位を迎え、開幕戦の優勝に続き2度目の表彰台を果たすことになった。後藤正太郎も健闘して5位につけていたが最終ステージでコースオフ、10位へとポジションを落としながらもどうにか完走を果たしている。