WRC2018/04/28

ラトバラ、エンジン潤滑系の問題のため続行断念

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングのヤリ-マティ・ラトバラは金曜日のクラッシュによって、エンジンの潤滑系に問題があることからラリー2を断念、ラリー・アルゼンチンからリタイアすることになった。

 アルゼンチンが本格的にスタートした金曜日、SS2終了時点で3位につけていたラトバラは、SS3の中間計測地点ではタナクを上回るタイムを刻んで首位に浮上できる速さをみせていたが、右コーナー出口の陰になっていたところにあった石に当たり右フロントサスペンションを破損してリタイアとなった。

 ラトバラは当初、サスペンションに走行不能なダメージを負ったこと以上に、エンジンベイのオイルラインが壊れてオイルが失われたことを懸念していた。

「右コーナーの出口の内側に岩があった」とラトバラは語った。

「僕からはそれは全く見えなかった。それは影の中、茂みの下にあった。僕がその衝撃を感じたと同時に、サスペンションが壊れた。不運だったが、それがここの道路の性質だ。常にリスクがある」

「(サスペンションが壊れた影響で)オイルパイプの一つが(エンジンから)外れていた。エンジンの電源を切るのに25秒程かかった。僕はマシンをストップするのに安全な場所を見つけなければならなかった。エンジンに何の問題もないことを願っている」

 サービスパークにヤリスが運びこまれてチェックされたが、ラトバラが恐れたとおりエンジンの潤滑系に問題あったためチームはラリーからのリタイアを発表することになった。彼は、これまでで最も失望したリタイアの一つであることを認めた。

「マシンは本当に、本当に良かった。僕はコルシカで苦労した後、このラリーに本当に集中し、すべてがうまくいっていた。それだけに本当に悔しい」とラトバラ。

「ミーカ(・アンティラ)が怒っている姿を見ることはあまりないが、彼はとても怒っていた。彼は僕たちが素晴らしいペースだったことを知っていた。すべてが上手く行っていた」

「僕は人生で何か間違ったことをした。まるで僕が悪い人間だったように感じる・・・。僕はレッキビデオを見る必要がある。自分の気持ちのためにね。その岩がレッキでもそこにあったのか、誰かがそれを動かしたのかを知る必要がある」

「しかし、この残念な気持ちをひとまず忘れ、次のラリーでも引き続き良いフィーリングが得られることを期待している。ひとつだけ確かなことは、マシンは本当に速かったということだ」