先週末に開催されたフィンランド選手権のSMイタ・ラリーで勝利したエミル・リンドホルムが、今シーズン、MRFタイヤでヨーロッパ・ラリー選手権4戦に参戦することを発表した。
MRFタイヤはラリーの国際舞台への本格的な参入のために、今季は、クレイグ・ブリーンとともにラリー・プログラムを計画しており、このイタ・ラリーでは新開発のスタッドタイヤを投入、このあとのERCではグラベルタイヤとターマックタイヤの開発を実戦を通じて行うことを目指している。
リンドホルムは、TGSワールドワイドのシュコダ・ファビアR5エボを駆って、ERC開幕戦のラリー・アソーレスでシーズンをスタート、ラリー・ポーランド、ラトビアで行われるラリー・リエパーヤを含む全4戦に出場するという。
「MRFとともにERCのラリーにもキャリアの幅を広げていくための絶好のチャンスで、よりインターナショナルなラリー環境で経験を積むための自分のキャリアにおいての重要なステップになる」とリンドホルムは語っている。
「ブリーンがドライブしていたのをイタ・ラリーで、この週末見てきた限り、MRFは本気で、もうすでに冬用の素晴らしい製品が準備できている」
「ERCのイベントでも彼らがしっかりとした仕事をして開発をさらに押し進めていってくれると僕は確信している。僕個人的には特にウィンー・コンディションに関する知識などでMRFに貢献していければと思っているが、完全なタイヤレンジの開発にも役立ちたい」
フィンランドのイタ・ラリーで3位でフィニッシュしたブリーンは、MRFタイヤが新しく開発したスタッドタイヤについて次のようにコメントしている。
「このタイヤがほんの数ヶ月前には存在していなかったと考えると、この極めて短期間にMRFの人たちがやり遂げてきたことは相当すごいことだ」とブリーンは語っている。
「タイヤはうまく機能していて、スタッドを失うこともなく、グリップもあった。MRFがタイヤの開発に取組み、基準タイヤと比較してマージンが改善したことをとても喜んでいる。このあと僕らはヨーロッパ選手権に参戦して、MRFタイヤのグラベルとターマックのノーマルなタイヤの開発を支援することになる」
ブリーンは今回のイベントでは、息子の洗礼式で不在のレギュラー・コドライバーのポール・ネーグルに代わって、ジョン・ローワンと組んで走ったが、ERC開幕戦のラリー・アソーレスではふたたびネーグルとのコンビで出場する。