現在WRC2でランキング首位のヨアン・ロッセルは、2022年からコンビを組んできたアルノー・デュナンの引退に伴い、次戦のラリー・イタリア・サルディニアではコドライバーをバンジャマン・ブールーにスイッチする。
ロッセルとデュナンは、これまでにWRC2で3勝を共にしており、今年のラリー・モンテカルロの勝利が2人にとっての最後の勝利となっている。デュナンは金曜日、この突然の別れをソーシャルネットワーク上で公式に発表した。
「ヨアン・ロッセルとの約2年間、山あり谷あり、そして何よりも素晴らしい経験をしてきたが、僕自身の理由もあり、この冒険に終止符を打つことにした」と31歳のデュナンは語った。
「ヨアンとともに歩んできたすべての仕事と勝利に感謝し、彼の今後の成功を祈りたい。また、シトロエン・レーシングのプロフェッショナリズムにも感謝したい」
ロッセルは、ヨアン・ボナートとともに5度のフランス・チャンピオンに輝いているブールーとの新しいコンビで次戦のサルディニアに参戦することを発表している。ロッセルは、以前にコンビを組んでいたアレクサンドル・コリアが2年半前に彼の元を去ってアドリアン・フールモーのコドライバーを組むことになったため、レギュラーコドライバーを探す過程のなかで一度だけ2022年のラリー・モンテカルロでブールーとコンビを組んだことがある。
現在、オリバー・ソルベルグに10ポイント差をつけてWRC2ランキングで首位に立つロッセルは、デュナンが引退を発表した直後にこのニュースを伝えた。
「アルノー・デュナンは2年近く一緒に仕事をしてきたが、今回引退を決意した。彼との勝利は決して忘れないし、彼と成功の一部を共有できたことを誇りに思う。彼の決断を100%尊重し、今後の成功を祈っている」
「そしてバンジャマン・ブールーが来週のラリー・テールダレリアでのゼロカーと次戦のWRC2サルディニアでは僕のコドライバーを務めてくれることになったことをこの場で報告したい。それではまた次の冒険の旅で会おう!」
いまのところロッセルはこの2戦についてブールーとのコンビでの参戦を発表しているが、それ以降についてはまだはっきりしていない。ブールーは6月中旬のラリー・ヴォージュからはふたたびボナートとともにフランス選手権を戦うことになると考えられている。