WRC2021/02/20

ロヴァンペラ、プレッシャーよりワクワクが大きい

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのカッレ・ロヴァンペラは、母国で来週開催されるアークティック・ラリー・フィンランドではいつもよりも期待の大きさからプレッシャーがあることを認めているものの、それを上回るワクワクした気持ちでスタートの瞬間を待っている。

 ロヴァンペラは一年前、WRカーによるWRC参戦2戦目だった昨年のラリー・スウェーデンではチームメイトのセバスチャン・オジエを最終ステージで破って総合3位に入り、19歳139日目にしてWRC最年少表彰台を獲得している。

 今年は母国フィンランドで開催されるウィンターラリーだけに地元ではロヴァンペラへの期待も過熱気味だが、彼は、多くの注目が集まっていることを知りつつも、それほど大きなプレッシャーを感じているわけではないと語っている。

「いつもよりも少しプレッシャーを感じているが、それは過度に大きなものではない」とロヴァンペラは語った。

「特にフィンランドの人々が他のラリーの時以上に僕をフォローしてくれているので、ワクワクする気持ちがプレッシャーに勝っているよ。うまくやるつもりだが、雪はイベントはお気に入りだし、自信を持っている」

 昨年、ロヴァニエミで開催されたアークティック・ラップランド・ラリーで優勝した経験をもつロヴァンペラは、ラップランドでのテストを含む2日間のウィンターテストで完全に新しい母国イベントにむけて準備ができていると感じている。

「テストはうまくいったよ。ユヴァスキュラでのテストでクルマは気持ちよく走れたし、先週、ロヴァニエミで走ったときにはラリーの準備がすでに順調に進んでいた。テストでは、タイヤの特性が今まで使ってきたものとは違うため、新しいタイヤに合ったセットアップを見つけることが最大の課題だったが、フィーリングもいい」

「ラップランドでのラリーに再び参戦できるのが嬉しいよ。昨年、初めて出場したアークティック・ラップランド・ラリーはヤリスWRCでの初ラリーだった。もちろん、今回は未経験のステージや、反対方向に走るステージもあるので、大きなアドバンテージにはならないだろうが、その経験が少しは役に立つことを期待している」