世界ラリー選手権で9度の王者に輝いているセバスチャン・ローブは、5月1日にポルトガルのアルガルヴェ地方にあるポルティマン・サーキットで行われたDTMに初参戦し、開幕2ラウンドをともに20位以内でフィニッシュした。
今年のモンテカルロでWRC通算80勝を記録したローブは、AFコルセが運営するレッドブル・アルファ・タウリチームからニック・キャシディの代役として開幕ラウンドの2つのレースにフェラーリ488 GT3 Evoで出場してそれぞれ16位と18位という成績を収めた。
同じく世界ラリー王者のセバスチャン・オジエは2018年にレッドブルリンクで行われたDTMに参戦し、12位を達成しているが、世界ラリーレイド選手権のプログラムを優先するローブが今年これ以上のDTMへの参戦をする可能性は低そうだ。
「現時点でDTMに再び参戦する計画はないが、将来のことは分からない」とローブは語った。
「シミュレーターと今週のテストだけが僕のレッキだったのでDTMマシンに馴染む時間はなかった」
「今年の僕の焦点は世界ラリーレイド選手権に勝利することだが、どんな競技でも常にベストを尽くしたいと思っている」
ローブは、5月19〜22日に行われるラリー・デ・ポルトガルでふたたびMスポーツ・フォードに加わり、フォード・プーマRally1のステアリングを握る予定だ。