WRC2023/03/28

初開催セントラル・ヨーロッパがルート概要を発表

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 集中的な計画作業を経て、10月26日から29日に世界ラリー選手権として初開催される第1回セントラル・ヨーロピアン・ラリーのルートの概要が決定した。

 セントラル・ヨーロピアン・ラリーは、ヨーロッパの中心に位置する3つの国、ドイツ、オーストリア、チェコ共和国の難しいターマックステージが舞台となり、選手たちは4日間にかけて合計18ステージ、競技区間約320km、総走行距離約1,370kmの戦いに挑む。バイエルン州の都市パッサウにラリーセンターが設けられ、26日にチェコの首都プラハでスタートし、29日にパッサウでフィニッシュする。

 10月25日(水)には、パッサウ近郊でシェイクダウンが行われ、観客は参加ラリーチームの姿を初めて目にすることになる。26日(木)の午後からラリーの熱気は増していき、伝説的なプラハ城の下でセレモニアルスタートに続き、ドライバーたちは、その夜に行われるゴールデン・シティーの展示会場を巡るプラハ・スーパーSSのオープニングで、最初の足跡を残すことになる。

 翌朝27日金曜日、選手はパッサウ・メッセパークのイベントエリアを出発し、チェコ共和国の南西部へ向かい、7つのステージ、140kmに挑む。給油やタイヤ交換を行うゾーンも設けられている。この日のハイライトは、昼間に行われるシノフ・スーパーSSだ。SSSプラハと同様、このステージもルート上のすべてのアクションを一望できる。夕方、チームはパッサウに戻る。

 28日土曜日はドナウ川とイン川に沿って、オーストリアのインフィアテル地方とニーダーバイエルン州を走る6つのステージが行われる。ドイツ、オーストリア、チェコの3カ国の国境は決して遠くないので、開催国のファンにとっては移動の負担が少ない。

 29日日曜日には、ミュールフィアテル地方(オーストリア)とニーダーバイエルン地方(ドイツ)の4つのステージでフィナーレを迎える。フィニッシュとその後の贈呈式は、パッサウで午後の早い時間に行われる予定だ。