WRC2024/08/10

勝田、オジエからアドバイスをもらったと明かす

(c)Toyota

 勝田貴元が、これまでのトリッキーなシーズン経て、8度の世界王者に輝いたチームメイトのセバスチャン・オジエにアドバイスを求めたことを明かしている。

 ラリーのトップレベルで4度目のフルシーズンを戦う勝田は、サファリ・ラリー・ケニアでの表彰台獲得やいくつかのステージウィンに象徴されるように、幾度か輝きを見せている。しかし、スウェーデン、ポルトガル、そして最近ではフィンランドでのクラッシュが31歳の彼の歩みを妨げている。

 勝田は先週行われたラリー・フィンランドでは金曜日にSS5で木に激突して戦線からの離脱を余儀なくされたが、最終日にはパワーステージを制したほか、スーパサンデーでも2番手のパフォーマンスをみせてラリーを締めくくっている。

 勝田はフィンランドの後、WRC.comの取材に対し、トヨタGAZOOレーシングのチームメイトであるオジエに改善点についてのアドバイスを求めたことを明かしている。

「僕はただ、(セブに)彼の側からの見解を聞きたかったんだ、8度の世界王者で、多くの経験を持っているからね」と勝田は説明している。「彼はこれまでにいろいろなドライバーを見てきたし、いろいろなチームメイトとやってきた。僕たちはとても柔軟なので、彼の目から見て僕たちに何が足りないのか、を聞いてみたかったんだ。どうしてこういうミスをしてしまうのかとかをね」

「彼は僕に言ってくれたこと、基本的にスピードもあるし、スピードがなければもっと大きな問題になると。でも彼から言われたのは、スピードがあるんだからとにかくこのスピードをうまくコントロールしていけばいいということ、ただし、あまり焦りすぎたりしないようにということだった」

「とてもいいアドバイスだったけど、あまり多くのことは言いたくないんだ。彼は本当にたくさんのヒントやアドバイスをくれるし、それにそうそう、彼とはまた話すつもりだ。自分を成長させるために懸命に努力する必要がある」

 勝田は、9月5日〜8日に開催されるギリシャでの次戦の前に、自身のアプローチを変えていく必要性を認めた。ラミアをベースとするアクロポリスは、カレンダーの中でも最も過酷なイベントのひとつだ。

「非常に難しい、(フィンランドとは)まったく異なるラリーになるだろう。どちらかというと、マネージメントのラリーになると思う。8月中旬にテストを行ってからペースノートを作成して、そしてイベントでは最初から全力で行くつもりだ」