WRC2019/05/23

勝田のヤリスWRCでの参戦をマキネンも注目

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRT代表のトミ・マキネンは、5月24〜25日にかけて開催されるフィンランド・ラリー選手権第4戦リーヒマキ・ラリー
において初めてヤリスWRCでのグラベルラウンドに挑むWRC2ドライバーの勝田貴元の進捗状況に注目している。

 2015年に開始したトヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムは、5年目を迎える今季、日本人WRCドライバーの誕生を目標にトレーニングをさらに強化、育成ドライバーの勝田はWRC2参戦プログラムとともに3月にはフィンランドのスノーラリー、イタ・ラリーで初めてヤリスWRCで参戦している。

 今月初めにラリー・チリで自身2度目のWRC 2勝利を挙げた勝田は、来週のラリー・デ・ポルトガルを前に、この週末はリーヒマキ・ラリーにヤリスWRCで参戦して高速グラベルでの実戦トレーニングに挑むことになる。

「彼はラリーの前に(ヤリスを)テストする予定だ」とマキネンは語った。「しかし、彼らにはまだ学ぶことがある。彼がグラベルで参戦するのは初めてのことなので、彼の成長を追うことが楽しみだ。我々は、WRC2プログラムと共に彼がヤリスで過ごす時間を確保するなど、彼に経験を積ませるために多くのことを試みている」

「彼はチリで良い仕事をし、非常に難しいコンディションから良い経験を得た。それらの新しいステージをたった2回だけ走行するというのは、とてもトリッキーなことだった。彼はその勝利から自信を築いたと思う」

 勝田のイギリス人コドライバーを務めるダン・バリットも、次のように語った。

「3月のスノーラリーの結果は良いものだった。彼はトリッキーなコンディションの中で非常によく走った。その日はたくさん雪が降っていて、僕たちはまるで除雪機のようだった」

「しかし、このあとがグラベルというのは、素晴らしいことだ。彼は本当に自信がついてきている。チリも様々な路面とグリップの変化を伴うタフなラリーだったが、僕たちにとって良かった」