WORLDWIDE2016/09/25

新井大輝、フィンランド選手権最終戦で3位表彰台

(c)TOYOTA GAZOO Racing

 フィンランド・ラリー選手権最終戦ピレリ・ラリー・タンペレが9月23〜24日に行われ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの育成ドライバーである新井大輝(フォード・フィエスタR5)が3度のトップタイムを奪い、終盤での激しいポディウム争いを制して見事3位表彰台を獲得することになった。また、勝田貴元(フォード・フィエスタR5)もベストタイム1回を奪うなど健闘を見せたが、惜しくも11位でフィニッシュすることになった。

 トミ・マキネン・レーシングで2シーズンにわたって欧州ラリー修行を続ける二人にとってこの一戦が今季の最後の戦いとなる。二人は一週間前にフィンランドに入り、一年の締めくくりとなるラリーに向けて1000kmを超える入念なトレーニングを行い、1カ月ぶりの高速イベントにむけて万全のコンディションをつくって本番を迎えることになった。

 新井は初日の夕方に行われた2つのステージを終えて8位につけたが、二日目のオープニングSSでいきなりトップタイムを奪って6位に浮上、その後もペースを落とさず、朝のループを終えて5位まで順位を上げることになった。

 新井は午後のループになるとさらにペースをアップ、わずか10秒差に4人がひしめく状況のなかで連続してトップ3のタイムを並べたあとSS8のベストタイムで3位に浮上、さらに最終ステージでもこの日3度目のベストタイムを奪って後続を突き放すとともに、2位のアリ・ヴィハヴァイネン(三菱ランサーWRC)に1.8秒差に迫って3位のポディウムを獲得することになった。

 新井はスバル・インプレッサWRX STIで出場した今季開幕戦のアークティック・ラップランド・ラリーでも3位でフィニッシュしており、最終戦ピレリ・ラリー・タンペレで2度目のポディウムを獲得してシーズンを締めくくった。

 いっぽう、勝田はSS5でのベストタイムが光ったが、総合では惜しくもトップ10に届かず、11位に終わっている。

 また、フィンランド選手権のタイトルは、選手権2位につけるオーレ・クリスチャン・ヴェイビーがエントリーを行わなかったことで、ハンヌ・ラリーチームのユハ・サロ(プジョー208 T16 R5)がスタート前に10度目のチャンピオンを決めることになったが、彼は見事最終戦でタイトルに華を添える勝利を飾っている。