WRC2022/11/07

新型ファビアRS Rally2がデビューウィン

(c)Skoda

 シュコダ・モータースポーツの新しいファビアRS Rally2が先週末にドイツで開催されたインターナショナル・ラウジッツ・ラリーで待望のデビュー、アンドレアス・ミケルセンのドライブによって記念すべき初優勝を飾ることになった。

 今年もヨーロッパ・ラリー選手権を制し、WRC2でもチャンピオンマシンとなうことが確実となったファビアRally2エボの後継マシンであるファビアRS Rally2は、当初、世界ラリー選手権のラリー・フィンランドでデビューするはずだったが、サプライチェーンの問題でそのスケジュールは大きく遅れることになった。

 25周年のメモリアルイベントとして開催されたラウジッツ・ラリーは、激しい雨は夜のうちに上がったものの柔らかくなったグラベル路面でのチャレンジとなった。

 ミケルセンは、オープニングステージでは旧スペックのファビアRally2エボを駆るアンデルス・グロンダルにトップタイムを奪われたものの、すぐに競争力を発揮、10ステージのうち6ステージで最速タイムを記録して、2020年のジュニアWRCチャンピオンのトム・クリステンソン(ヒョンデi20 N Rally2)に21.6秒の差をつけて優勝を飾ることになった。

 3位には地元のベテラン、マティアス・カーレ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が続き、チェコ注目の若手エリック・ツァイス(フォード・フィエスタRallly2)は、SS2でターボホースが抜けて表彰台争いのチャンスを逃して6位に終わっている。

 また、かつてトヨタのワークスドライバーだったアルミン・シュヴァルツの17歳の息子、ファビオ・シュヴァルツ(フォード・フィエスタRally2)は、総合8位まで追い上げたが、シリンダーヘッドガスケットの不具合でリタイアとなっている。