WRC2016/09/29

来季からマニュファクチャラーは3台ノミネートへ

(c)Hyundai

 28日にパリで行われたワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)は、2017年の世界ラリー選手権においてマニュファクチャラーが最大で3台までのWRカーを登録できることを承認、そのうち上位2台のマシンのポイントがマニュファクチャラー選手権で有効とすることを決定した。

 マニュファクチャラーはこれら以外にもWRカーを出場させることができるが、マニュファクチャラー選手権では対象外となる。マニュファクチャラーからエントリーしたドライバーだけがFIAの承認によって2017年のWRカーをドライブできることになる。

 また、来季から旧スペックとなる現行のWRカーについても、プライベーターカップが新設され、WRCと併催されることになる。有効なホモロゲーションをもつマシンであれば、タイトルを争うことが可能となっている。

 こうした変更に伴い、世界ラリー選手権ではプライオリティドライバーの新しいステイタスが導入される。

P1ドライバー:マニュファクチャラーがエントリーし、FIAが承認した新WRカーのドライバー。
P2ドライバー:旧スペックのWRカーでエントリーしたドライバー。
P3ドライバー:WRC2選手権においてポイント獲得の対象となっているドライバー。

 なお、FIAは、これまでシトロエンのワンメイク車両で行われてきたFIAジュニアWRC選手権について、入札を行うことを発表している。また、その行方が注目されてきた新しいランニングオーダールールに関してのアナウンスは行われなかった。