WRC2023/02/07

15歳ノードストランドがロヴァンペラを追い掛ける

(c)Even Management

 イーヴン・マネージメントは、ノルウェー出身の15歳のカール・ペーデル・ノードストランドを抜擢し、今季のラトビア・ラリー選手権にスポーツ・レーシング・テクノロジーズ(SRT)のシュコダ・ファビアR5で出場させることを発表した。

 エリック・ヴェイビーが経営するイーヴン・マネージメントは、かつてはアンドレアス・ミケルセンを育て、現在はエサペッカ・ラッピや世界ラリークロス選手権王者のヨハン・クリストファーソンのマネージメントを行っている。ヴェイビーはいずれも将来性のある若者だった彼らにステップアップのチャンスを与え、トップドライバーへと育てたのだ。

 しかし、いまや時代は15歳だ。カッレ・ロヴァンペラやオリヴァー・ソルベルグが16歳でラトビア選手権に挑んで以降、より低年齢で本格的な競技へと進むドライバーが増えつつあり、オイット・タナクが運営代表の一人であるRedGreyチームはエストニアとラトビアでジュニア・チャンピオンに輝いた15歳のジャスパー・ヴァヘルにもさらなる出場のチャンスを与えようとしており、同じタイミングでイーヴン・マネージメントはノルウェー出身の15歳のノードストランドを抜擢してラトビア選手権に出場させることになった。

 ノードストランドは、ファビアR5での挑戦に興奮を隠せない。

「これは僕が今まで経験した中で最大のチャレンジになるだろう」とノードストランドは語っている。「このような機会があるとは信じられないほどだ。僕もこのような期待に応えるために、全力を尽くすつもりだ。僕たちの目標は、経験を積み、マシンをよりよく知ることだ。そして、すべてのラリーを完走することも重要になる」

 イーヴン・マネージメントがノードストランドに注目したのは最近のことではない。彼は12歳のときからイーヴンの次世代チームのメンバーだ。彼は当初、2022年はクロスカートに専念する予定だったが、夏にラトビアとエストニアでキャリア初のラリーをプジョー208 R2で走らせ、その初戦でジュニアクラスの優勝を果たし、秋にはファビアRally2エボで2戦に出場し、ラリースプリントで優勝してみせた。

 イーヴン・マネージメントのロイ・スネリンゲンは、ノードストランドがホンモノのスポーツマンになれる逸材だと語っている。

「カール・ペーデル(・ノードストランド)は私たちのプログラムに 3 年間参加しており、今、私たちは彼と共に新たな一歩を踏み出す準備ができている。 ここ数年で、彼はドライバーとしても人としても大きく成長した」

 ラトビア選手権の今季開幕戦ラリー・サルマは2月10〜11 日に開催される。