WRC2019/02/01

17人のチャンピオンがFIAの殿堂入り

(c)FIA

 FIA(国際自動車連盟)は、パリにおけるセレモニーにおいてこれまで世界ラリー選手権に誕生した17人のワールド・チャンピオンたちがFIAの殿堂入りすることになったことを発表した。

 殿堂セレモニーに出席したチャンピオン・ドライバーは、ヴァルター・ロール(1980、1982)、アリ・ヴァタネン(1981)、マッシモ・“ミキ”・ビアジオン(1988、1989)、カルロス・サインツ(1990、1992)、ディディエ・オリオール(1994)トミ・マキネン(1996、1997、1998、1999)、マーカス・グロンホルム(2000、2002)、ペター・ソルベルグ(2003)、セバスチャン・ローブ(2004、2005、2006、2007、2008、2009、2010、2011、2012)だ。

 このセレモニーではまず最初に、世界タイトルを1つ持っているドライバーからの殿堂入りを発表、その筆頭となったのが1979年に最初の世界ラリー選手権王者に輝いたビヨルン・ワルデガルドで、彼の息子のマティアスが代わりに登壇している。

 続いてアリ・ヴァタネン、ハンヌ・ミッコラに代って息子のユハが出席、スティグ・ブロンクヴィスト、ティモ・サロネン、ディディエ・オリオール、そしてペター・ソルベルグが次々と彼らの功績を評価され、さらに、ワルデガルドとともに、その没後に殿堂入りすることになった1995年に王者に輝いたコリン・マクレーに代わって父であるジミー・マクレーが、2001年にタイトルを獲得しているリチャード・バーンズの姉のジョー・バーンズが代わって殿堂入りのプレートを授与されている。

そ の後、ダブルタイトル・ウィナーとして、ヴァルター・ロール、“ミキ”・ビアジオン、カルロス・サインツ、そしてマーカス・グロンホルムがセンターステージで祝福を受けている。

 目覚しい4度のタイトル獲得を達成したのはユハ・カンクネンとトミ・マキネンの二人だ。カンクネンは、3つの違うマニュファクチュアラーでタイトルを獲ることに成功している唯一のドライバーであり、一方のマキネンは現在トヨタGAZOOレーシングの指揮官として、17年ぶりにシリーズに復帰したチームを2年目にして初のWRCマニュファクチュアラー・タイトルに導いている。

 先週末のラリー・モンテカルロを6年連続で制しているセバスチャン・オジエは6つのタイトルを保持しており、これまでにフォルクスワーゲンとMスポーツの2つのチームで王者となっている彼は、シトロエンに復帰した今シーズン、異なる3つ目のチームで王者になったというカンクネンの記録に並ぼうというところだ。

 そして最後にFIAの世界選手権あらゆるモータースポーツのカテゴリーの中でも最も成功したドライバーであるセバスチャン・ローブがステージに上がっている。彼はかつてない9年連続のタイトルを獲得したこのスポーツにおいてのレジェンドとなっている。2013年を最後にラリーへのフルタイム参戦を離れていたが昨年、3つのイベントへの出場を促されて現場に戻ってきた彼は、自信のキャリアの中で初めてチームを移籍し、今年の選手権で6戦に参戦することになっている。