WRC2021/02/25

20歳150日というWRC最年少ウィナー誕生なるか

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのカッレ・ロヴァンペラが今週のアークティック・ラリー・フィンランドで優勝することになれば、20歳150日という世界ラリー選手権の最年少優勝ドライバーとしての新しい記録が誕生する。

 このラリーはロヴァンペラにとって9戦目のトップレベルでのスタートとなる。彼はすでに2020年1月にWRCの姉妹イベントとして選手権外で開催されたアークティック・ラリー・ラップランドで優勝しており、このイベントでWRC初優勝を果たす可能性がある。

 これまでの最年少優勝記録をもつのは、現トヨタ・チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラだ。ラトバラは2008年のラリー・スウェーデンで22歳と313日の時に優勝している。今週のロヴァニエミを拠点とするイベントでヤリスWRCを駆るロヴァンペラが優勝すれば、この記録を2年162日更新することになる。

 ラトバラは自身が保持してきた最年少優勝ドライバーとしての記録が今週、ロヴァンペラによって破られることを覚悟している。
 
「僕はカッレが非常に強いことは知っている」とラトバラは語った。「もし今週でなくても今シーズン中には勝利するという強い予感がしているので、記録が変わることは覚悟している。僕は少しワクワクして待っていると思う」とラトバラはコメントした。

「カッレには今週プレッシャーを感じて欲しくない。彼はドライビングを楽しむ必要があるし、それが重要だ。WRCで勝つためにはたくさんのことが必要だが、それは今週になる可能性はある」

「カッレはスピードがあるし、フィンは速い道が好きだ。良いことは、カッレはフィンランド人なので、この記録がフィンランド人に受け継がれるということだ」と彼は付け加えた。

 ロヴァンペラはすでに1年前のラリー・スウェーデンでは19歳139日でWRC最年少表彰台を獲得した。