ERC2021/12/17

2022年のERCカレンダーが発表、最終戦は未確定

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 2022年のFIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)のカレンダーが水曜日にパリで開催されたFIAワールドモータースポーツカウンシルで確定することになった。全8戦のスケジュールは、グラベルイベント4戦のターマックイベント3戦で構成されているが、シーズン最終戦についてはいまのところ未決定とされている。

 ERCの来季カレンダーについては、イープル・ラリーが開催スケジュールの問題からカレンダー復帰を断念したことがすでに発表されていたが、全9戦になると見られたカレンダーからさらにラリー・ハンガリーも抜け落ちており、そのほかのポルトガル、スペイン、ポーランド、ラトビア、イタリア、チェコの7戦はすべて2021年のカレンダーから引き継がれている。

 WRCプロモーター代表のヨナ・シーベルは、来季については前プロモーターのユーロスポーツ・イベントとの間で締結されているイベント契約を尊重したが、将来は新しいイベントをミックスしたいと述べている。

「これはエントラントにもファンにとっても人気がある強力なカレンダーとなった」とシーベルは述べた。

「今後のカレンダーについては時間をかけて検討するが、新しいラリーと長年親しまれているラウンドをミックスした多様な開催日程にしたいことは間違いない」。

「ERCは、それ自体が重要な選手権であると同時に、WRCのための才能を発掘の場であると捉えている。2つのシリーズが手と手袋のようにフィットすることを望んでおり、競技者が一方から他方へステップアップするための道を簡素化したいと考えている」

 シーズンは、ポルトガルのダートダブルヘッダーで幕を開ける。3月中旬に北部のファフェ地方で行われるグラベルのラリー・セーハス・ド・ファフェ・エ・フェルゲイラスが初戦となり、その2週間後には大西洋中部のアソーレス諸島で開催されるラリー・アソーレスへと続く。

 5月中旬にはシーズン初のターマック戦となるラリー・イスラス・カナリアスが開催され、6月にはポーランド北部の高速グラベルロードでシーズン前半戦が締めくくられる。

 シーズン後半戦は、7月の最初の週末にラトビアのグラベルステージを舞台に開催されるラリー・ラトビアで始まり、3週間後にはラリー・ディ・ローマ、5週間後にはチェコで行われるチェコ・ラリー・ズリーンというターマックの連戦が続き、2022年ERCカレンダーの最終戦は、まだ確定していないクロージングイベントとなる。

■2022年ERCカレンダー
第1戦:ラリー・セーハス・ダ・ファフェ・エ・フェルゲイラス(3月12〜13日)
第2戦:アソーレス・ラリー(3月26〜27日)
第3戦:ラリー・イスラス・カナリアス(5月13〜14日)
第4戦:ラリー・ポーランド(6月11〜12日)
第5戦:ラリー・ラトビア(7月2〜3日)
第6戦:ラリー・ディ・ローマ・カピターレ(7月23〜24日)
第7戦:バルム・チェコ・ラリー・ズリン(8月27〜28日)
第8戦:TBC