ERC2021/08/27

ERCアソーレスの開催を地元保健局が許可

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 ERCラリー・アソーレスが開催されるサン・ミゲル島を管轄するアソーレス州地域保健局は、ラリー・アソーレスを主催するグルーポ・デスポルティーボ・コメルシアル(GDC)が提示したコンティンジェンシー・プラン(緊急時対応計画)を承認した。これにより、9月16日から18日にかけて開催されるFIAヨーロッパ・ラリー選手権のイベントは予定通り開催され、観客はサン・ミゲル島のスペシャルステージにアクセスが可能となる。

 コンティンジェンシー・プランとは不測の事態が起きた時のために、事前に定めておく対応策や行動手順のことだ。COVID-19の感染防止のためのプロトコルの制限下でイベントを開催するにあたり、主催者はオープニングセレモニーと市街地のステージを行うことを諦め、コンティンジェンシー・プランで定められたルールを守って開催することを宣言している。

 イベント主催者からの声明は以下の通り。

「アソーレス・ラリー組織委員会は、地域保健局およびパンデミック対策監視委員会とともに、地域最大のスポーツイベントの実施がパンデミック時の公衆衛生を確実に守るために必要な条件を収集した」

「不測の事態に備えたコンティンジェンシー・プランを実施した結果、大会のフォーマットが大きく変わり、オープニングセレモニーと、ポンタ・デルガダのインファンテ・D・エンリケ通りを舞台に各チームが華麗な走りを披露する市街地ステージがなくなった」

「もう一つの変更点は、ポルタ・ド・マルに位置するサービスパークと事務局への一般人の立ち入りが制限されることだ。アクセスできるのは、正当な身分証明と認定を受け、有効なEUデジタルCOVIDワクチン接種証明書を提示もしくはRT-PCRテストの結果が陰性であることを証明したチームと組織のメンバーに限られる」

「ただし、COVID-19パンデミックのために保健当局が定めた、ソーシャルディスタンスを置く、マスクを着用する、手を消毒する、特定のメンバーで行動するなどの手順や緩和策が守られていれば、一般人もスペシャルステージに沿って観戦することができる」

「アソーレス・ラリーのCOVID-19チームの責任者であるヘレナ・プリスカによると、コンティンジェンシー・プランで定められたルールを守ることは、スポーツ面だけでなく公衆衛生面でも成功するための基本だ」

 また、レース組織委員会とラリー・アソーレスを主催するGDCの会長であるルイ・モニスは、「アソーレスの人々がこれまでの模範的な行動を維持することを期待しており、アソーレス・ラリーの将来、すなわちFIA ERCでの維持はこれにかかっている」と語っている。