2022年の新しいヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)チャンピオンに輝いたエフレン・ヤレーナは、バルム・チェコ・ラリーのアクシデントで椎骨を損傷し、経過観察が必要と診断されることになった。
選手権のライバルだったシモーネ・テンペスティーニがスタート4日前になってチェコ・ラリーのエントリーを取り消したことによって、残り2戦の結果に関係なくヤレーナの初のタイトル、そしてとコドライバーのサラ・フェルナンデスの2年連続コドライバーズタイトルが確定することになり、チェコ・ラリーのスタート前には特別表彰台が設置されて二人のタイトル獲得が祝福されていた。
しかし、チェコ・ラリーが本格的なスタートを迎えた土曜日、SS3ドラジュコヴァ・ステージでヤレーナはコースオフ、木に正面から激しくクラッシュしてリタイアすることになった。二人は自力でマシンから脱出、念のため検査のために病院へと向かうことになったが、ヤレーナは歩いてマシンが落ちた斜面を登って救急車に乗り込んでいたことから、当初はケガはない模様だと報じられていた。
チームMRFタイヤは、ヤレーナのラリー・チーム・スペインの報告を引用し、脊椎への損傷があることから、経過観察のために今夜は病院で過ごすことになるとソーシャルメディアで報告している。
「バルム・ラリーのSS3で起きたアクシデントにより、エフレン・ヤレーナとサラ・フェルナンデスが病院に搬送された。ヤレーナは椎骨を損傷し、経過観察が必要と診断された。チャンピオン、早くよくなることを祈っているよ!」
事情筋によればヤレーナのケガは重いものではなく、脊椎を構成する椎骨の1つにダメージがあり、フェルナンデスには骨折などの問題は見つからなかったが、あまりの衝撃の大きさから経過観察がとられることになったという。フェルナンデスについては病院の許可が下りれば、明日、チームのメンバーに会うためにバルム・チェコ・ラリーの会場に戻り、ステージ観戦に行く可能性もあるという。