WRC2024/08/12

Mスポーツ、プーマRally1の2台目の販売に成功

(c)LFN-Sederhana Motorsport

 インドネシアのラリードライバー、プトラ・リツキーが、Mスポーツからフォード・プーマRally1を購入したことを発表、早ければ8月17-18日に開催されるインドネシア選手権の次戦メイカルタ・スプリント・ラリーではこのマシンをデビューさせる予定だと語った。

 Mスポーツが初めてカスタマーに向けてフォード・プーマRally1を販売したのは、2年前のことだ。ベルギー在住のギリシャ人ビジネスマン、ジョルダン・セルデリディスはこのマシンを駆ってWRC 8戦に出場している。Mスポーツの期待に反して、これまで彼以降、このマシンを購入した者はいなかったが、このほどインドネシアのリツキーが2台目のプーマRally1のオーナーになったことが明らかとなった。

 このマシンは現在、Mスポーツにおいて、インドネシアに本拠をおくリツキーの新チームであるLFN-セダーハナ・モータースポーツに輸送される前の最終チェックとテストが行われている。

 リツキーによれば、購入したのはハイブリッド・ユニットなしのプーマRally1となり、このマシンでインドネシア・ラリー選手権に参戦するという。

 リツキーがプーマRally1を購入することになったのはちょっとした偶然からだった。彼はエジンバラで休暇を過ごしており、そこからロンドンに戻る途中、イングランド北部にあるMスポーツ本社に立ち寄った。

「地図を見たら、Mスポーツの近くを走っていたんだ。そこで、ふと立ち寄ってみようと思い立ったんだ。そして、フォード・プーマRally1があるかどうかを何気なく聞いてみたんだ。するともちろんあったんだ! そう、それだけだよ。こんなチャンスはもうないと思っていたから、飛びついたんだ」とリツキーはインドネアシアの『Viral News』で説明した。

「クルマは8月17〜18日のメイカルタ・スプリント・ラリー・ナショナル・チャンピオンシップの前に仕上げてくれるようお願いした。車はすでに完成しており、最終検査のあとインドネシアに空輸される」

 リツキーはインドネシア・ラリー選手権で今季、これまで4戦を終えて首位に立っている。32歳の彼は過去3シーズン、シュコダ・ファビアRally2エボをドライブしてきた。

 Rally1カーは、インドネシア選手権のセントラル IMI レギュレーションで参戦が認められており、Rally2とともにクラスH1に含まれる。