WRC2018/12/22

Mスポーツ・フォード、2019年の参戦計画を発表

(c)M-Sport

 2年連続でワールドチャンピオンを誕生させたにもかかわらず、22年間にわたる世界ラリー選手権への参戦継続が途絶えることが懸念されてきたMスポーツだが、来季もMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームとして選手権全戦に参戦することを正式に表明した。また、すでにチーム残留が決まっていたテーム・スニネンとともにエルフィン・エヴァンスが来季も14ラウンド全戦に参戦することが確定、少なくとも開幕から2戦についてはポントゥス・ティデマンドを加えた3台のフォード・フィエスタWRCでの参戦となる。

 Mスポーツは今週はじめの段階では予算不足のためにWRC参戦継続が困難な状況にあることを認めており、21日に締め切られる来シーズンのマニュファクチャラー登録期限の延長をFIAに求めてきた。

 しかし、FIAが21日に予定どおりにMスポーツ・フォードを加えた来季のマニュファクチャラー登録した4チームのリストを公表、Mスポーツからもエヴァンスとスニネンという今季と同じドライバーによる布陣で新シーズンをスタートする計画であることが正式にアナウンスされた。

 Mスポーツの代表のマルコム・ウィルソンは、2019年の詳細が100%はっきりしているわけではないと前置きしつつも、開発作業が裏舞台で進行してきたフィエスタWRCのアップデート作業が選手権の戦いにおいていい結果をもたらすことを確信している。

「ジェットコースターに乗っているようなここ数週間だった。セブとジュリアンとのお別れパーティー以降、チームは2019年もWRCに参戦を行うためにともに日夜にわたって作業に取り組んできた」とウィルソンは語った。

「これまで話してきたように来季に関する詳細は100%決まってないのは事実だが、この数カ月間、マシンに関する膨大な開発作業が進行してきた。ヨーロッパとアメリカにおけるチームのパートナーたちとエンジンとエアロダイナミクスの作業に取り組んでいる」

「すべての要素が見直され、そしてアップデートを行っている。すべてのチームが来年強くなって戦いに臨んでくる以上、このきつい作業についてコミットメントをしなければならないと感じており、我々は良い仕事をするためのマシンを持っていると確信しているので、私たちは今、決定を下してライバルたちとの戦いに取り組むことにした」

 Mスポーツでの6年目のシーズンを迎えるエヴァンスは、これまでクレイグ・ブリーンのコドライバーを務めてきたスコット・マーティンと新しいコンビを組み、3シーズン目を迎えるスニネンもまたミッコ・マルックラからマルコ・サルミネンにコドライバーを変更して2019年に挑むことになる。