WRC2020/12/09

デル・バリオ、来季はソルドと離れることを発表

(c)Hyundai

 カルロス・デル・バリオは、2020年シーズンをもってダニエル・ソルドと別れることを発表した。

 1968年にサンタンデールに生まれたデル・バリオは現在52歳、ソルドより15歳年上であり、シトロエンの最初の勝者となったヘサス・ピュラスのコドライバーを務めたことがあるなど豊富なキャリアを持ち、2003年にソルドが20歳でまだ駆け出しだったときにスペイン選手権でコンビを組んだのが最初だった。

 二人は2004年シーズンにはスペイン選手権を走ったあとお互いに別の道を歩むが、2011年にコンビを復活、MINI、シトロエンでの3シーズンをともにして2013年のラリー・ドイッチュランドでWRC初優勝を経験する。

 しかし、翌年から4シーズンにわたって二人はまた離れたあと、ふたたび2018年に3回目のコンビを復活させて新たな冒険をヒュンダイでスタート、限定的なプログラムとはいえ、2019年と2020年にラリー・イタリア・サルディニアでの優勝を達成している。

 デル・バリオによれば、来季、パラグアイ出身のファブリツィオ・ザルディヴァルのコドライバーとしてWRC3へ参戦することになるという。19歳のザルディヴァルは今年のジュニアWRCに参戦、ラリー・イタリア・サルディニアと最終戦のACIラリー・モンツァで2位表彰台を達成した期待の若手だ。

「3年にわたる激しいシーズンの後、これからは僕のコドライバーとしてのキャリアの新しい章を始めるときとなる」とデル・バリオはソーシャルメディアで発表した。

「僕は新しいドライバーとチームで冒険を始めることになるが、ダニエルは誰が隣に座っても勝利を目指して戦い続けると確信しているよ。彼は素晴らしい技術をもち、経験豊富な4、5人のスペイン人のコドライバー候補は、きっと誰になっても全員が僕と同じかそれ以上の仕事をするはずだ」

「2017年の年末に電話をかけてくれたダニエルには、これからもずっと感謝している。その時にはすでに世界選手権から4シーズンも離れていたが、最初からペースは良かったし、すぐに表彰台と初勝利を経験することになった」

「僕たちは多くの素晴らしい瞬間を一緒に過ごしたが、今後もこのようなことが起こるのを邪魔するものは何もない。彼とともにヒュンダイという素晴らしいチームにも別れを告げることになるが、ここは僕の家のようなものだった」