WRC2021/10/06

ルーベが交通事故で腰を骨折、今季中の復帰は絶望

(c)Hyundai

 ピエール-ルイ・ルーベは交通事故による負傷のために今季の残りの世界ラリー選手権への出場は行わないことになったと明らかにした。

 ルーベは、先週末のラリー・フィンランドに出場していなかったが、次戦のラリー・デ・エスパーニャにはふたたび2Cコンペティションのヒュンダイi20クーペWRCで出場する計画だった。しかし、彼は火曜日の朝、自身のソーシャルメディアにおいて車にはねられて腰を骨折したために今シーズンが終わってしまったと衝撃的な報告をすることになった。

 ルーベは事故の詳細を明らかにしていないが、腰を骨折しただけで済んだことは幸運だったと語っている。

「シーズン終了時のプログラムに少し変更がある。WRCを走ってシーズンを終える代わりにリハビリを行うことになった。僕は車にぶつけられてしまい腰を骨折してしまったんだ」とルーベは記している。

「みんなは僕に『ああ、なんて運が悪い』と言うだろう。でも、僕を信じてほしい。僕は車にひかれて腰の骨を折っただけで済んだので本当に運がよかったんだ」

「そう、僕にとってはタフな年であり、タフなシーズンだった。でも、すべての経験は人を強くしてくれるというじゃないか。僕はもう来年を楽しみにしているよ。そうすれば、ハンドルを握って戦い、自分の可能性を表現することができるからね」

 ルーベは今季、WRカーでの初めてのフルシーズンに臨んでいたが、クラッシュなど安定性を欠いていたことから6月のラリー・イタリア・サルディニアまでノーポイントだったため、サファリ・ラリー・ケニアを欠場してシーズンの立て直しを計っていた。彼は復帰後、ラリー・エストニアで初ポイントを獲得したが、イープル・ラリー、アクロポリス・ラリーでふたたびコースオフしてしまっていた。