WRC2023/04/15

ヒョンデ、キム社長がブリーンを追悼

(c)WRC.Promoter

 ヒョンデ・モータースポーツGmbH社長のショーン・キムが声明を発表、木曜日にテスト中の事故で亡くなったクレイグ・ブリーンに哀悼の意を捧げた。

 来週開催されるWRCクロアチア・ラリーに向けて準備していたブリーンは、まだ33歳だった。Mスポーツ・フォードで苦難の日々を過ごしたあと、ブリーンがヒョンデに戻っての初戦となるラリー・スウェーデンで暗いトンネルを抜け出したことを確信した笑顔は誰にも忘れられないだろう。

 キム社長は、ブリーンがこの時見せたパフォーマンスは忘れられないものだとふり返り、その才能の夭逝を惜しんでいる。

「昨日の現実はまだ取り返せないし、これからもずっと取り返すことはないだろう。アルゼナウでは、チームメイトであり友人であったクレイグを失ったことを誰もが深い悲しみを感じており、この非常に困難な時期を同僚たちと支えています」

「私たちのチームにとって、クレイグはとても大切な存在であり、尊敬を集めていた。クレイグはラリーに対して深い情熱を持っていた。彼は単なるドライバーではなく、このスポーツを心から愛する人でした。クレイグは自分の心を口にし、多くの人を魅了した。ステージ終了後の名言は、常にハイライトでした」

「クレイグは驚異的なドライバーでもありました。チーム内でも、それ以外のキャリアでも、たくさんのハイライトがありますが、先日のラリー・スウェーデンでは、彼の真骨頂を私たちに見せてくれました。彼は最高のパフォーマンスを発揮し、私たちに彼の持つ素晴らしい才能を思い起こさせてくれました。あの表彰台は、私たちチームにとっても大きな意味を持つが、彼にとっても大きな意味を持つことがよくわかりました」

「この深い喪失感を、ラリー界だけでなく、世界中の人々が感じているのは明らかです。この1日で、多くの人が悲しみに暮れているのは、クレイグという人物がいかに偉大であったかを物語っています。彼はヒョンデ・モータースポーツとより広いモータースポーツ・コミュニティの中で、言葉にするのが難しい遺産を残しています。親愛なる友よ、安らかに眠ってください」