イヌスケのそれでもラリーは続くのだっ!

K子のひとりごと その1

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 ラリーのニュースを探しているといろいろなネタに遭遇します。アリ・バタネンが、ラリーに関する個人のウェブサイトを始めたという情報を見つけたので行ってみました。

 そこには今回モバイルサイトの「アリ・バタネン特集」に掲載された彼のコリン・マクレーへの想いを綴った長い記事があったのです。

 これを読んで、実は少し驚きました。私はアリ・バタネンの現役時代を知りませんが(というか、知っていてもおかしくはない世代ですが、当時はラリーとは縁がなかったので)、いままで読んだり聞いたりした情報で抱いていた(こちらの勝手な)印象とはかなり違ったからです。

 いままで彼の通訳をしたこともありますが、その時はラリーの話であったにもかかわらず、態度は立派な政治家そのものでした。聞いたことにはとても流暢に答えてくれたのですが、その人とあのアグレッシブなドライバーというのはその時にはどうも印象が一致しませんでした。

 それでも、この記事を訳して伝えたいと想い、まずはきちんと翻訳許可を得るためにウェブサイト担当者にメールを出してみました。

 イタリアやフランスだったら3回出してもまず返事がないところですが、さすがに律儀な北欧の好青年(←妄想)、「本人はいま欧州議会で忙しいので直接ご連絡できずに申し訳ございません。記事に関してはぜひ訳してくださいとのことです。そしてできれば訳したものをこちらのウェブサイトに載せるので送ってください」という快諾の返事がすぐにありました。

 これがラリーXモバイルの日本独占記事になった経緯です。その後にサライネスさんのバタネン回想を読んで大いに納得し、新旧がカチッと音を立てて繋がったような気がしました。

 通訳という職業を営むということは、多くの秘密を墓場まで持っていくことを意味します。でも同時に、多くのライターや編集者の皆さんの協力を得て、感動的なストーリーや楽しいネタを提供していくこともできますので、これからもがんばって訳すことを続けていきたいと思っています。(K子)


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