遥か彼方に行ってしまったS2000とグループNの差を埋めるべく登場するはずだったR4が、何やら迷走しています。このR4、三菱系ではお馴染みラリーアート・イタリーがコンセプトモデルを発表しましたし、スバルももっか開発中。
本日、このR4に関して非常に興味深いニュースがアップされました。以前から言われていたことですが、R4はPWRCに参戦できないそうです(詳しくはニュースを読んで下さいませ)。つまり、R4を手に入れたクルーがエントリーできるのはS2000で争われるSWRCのみ。いくらR4が現行のグループNよりも軽量化されて、サスペンションに自由度が与えられていたとしても、S2000と対等に争うのは至難の技でしょう。
思えば、グループNがアバルト・グランデプントS2000あたりと争っていた頃は、平和でしたねぇ......(^^;)。そもそも、S2000って日本メーカー寡占状態だったグループNカテゴリーを活性化させるはずだったのに、SWRCとPWRCで分けなければならなくなったのも、おかしな話ではありますが。
プロダクションカーと純度の高いレーシングカーを同じ土俵で性能調整する。そりゃ、矛盾が吹き出して来るのは当然です (^^;)。しかも、FIAがフラフラしている間に、1.6LターボのWRカー、1.6LターボのS2000、2.0LNAのS2000、2.0LターボのR4、2.0LターボのグループNと、カオスな状況が生まれてしまいましたよ。
さて、来季のSWRCにあえてR4で打って出る強者はいるのでしょうか(あ、IRCでは活躍できるかも)。
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