やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

2017年5月アーカイブ

佐藤琢磨にしびれた!

佐藤琢磨のインディ500の優勝に熱いものがこみ上げてきた。あの最後の数ラップは興奮してどうにかなるかと思いました!
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おめでとう!

ふと、30年も前にチャレンジしていたヒロ松下さんのことを思いだしました。エマーソンに邪魔扱いされつつ、苦戦を続ける彼を見たときに、日本人があの超高速オーバルのやばいレースで勝つのは不可能だろうなんてため息をもらしたけど、その思いをつないでいけば、いつかとんでもないヤツが出てきてそれを実現する日がくるのだということを思い知りました。

モータースポーツは本当にすごいものをみせてくれる。やっぱり日本人ドライバーが勝利を争うのは熱い。世界ラリー選手権だって、藤本、三好、新井が達成できなかったことを、いつか誰かがきっと達成する日がくる、日本人がWRCの頂点に立つ日だって、きっと遠くないうちに来るはず!

ミケルセン、シトロエン加入なるか。

激しいトップ争いとなったポルトガル初日、興奮のあまり発熱でダウンしてしまいました。最初は喉の痛みだけで、黄砂かなあ、なんて高をくくっていたら、あっという間に38度。幸いインフルじゃなかったけど、気合いだけじゃ、どうにもならない年齢になってきたんだなあ。

さて、熱も少しずつ下がってきた週明け、ミケルセンがサルディニアでシトロエンのステアリングを手にするというニュースが飛び込んできました。VW撤退後、WRカーのシートを失っていた彼にとっては心底うれしいニュースになったのでは!
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もちろん、いまのところ一戦だけのようですが、サルディニアの結果次第では、当然、長期契約の流れが生まれるでしょうし、最後方からのスタートだけに気合いの走った走りが期待できそうです。

それにしてもマトンの動きは迅速でしたね。ミークの不振が引き金になったのかもしれないけど、様子を見ようとしていたヒュンダイやトヨタにとっては望ましくない事態となったのかもしれません。マトンはチームの将来について、いまはまだリンダ・ジャクソンCEOに相談しなければ決められないと慎重な発言をしていますが、ジャクソン自身もtwitterで「Welcome to the red team !」と発言、ミケルセンの加入にかなり乗り気な様子であることが伺えます。

シトロエンの王座は、今年はほぼ不可能の状況ですが、これでミケルセンが加入すれば、2018年にマニュファクチャラー選手権を争うことができる体制を築くことができるように思いますし、ミークのプレッサーも少なくなるのでは?

ミークへの責任論が浮上しているのは残念な話です。ポルトガルのクラッシュはグラベルのハードタイヤで滑りやすいターマックのうえでスライドさせるというやりがちなミスですが、おかれた状況を考えれば、たしかに一番やってはいけないクラッシュだったように思います。

アルゼンチンの岩盤にフロアを激しくヒットして引き起こした1回目のクラッシュはチームメイトのブリーンも同じ場所でギヤボックスのマウントを衝撃で壊していることからダンパーの制御かライドハイトに問題があったでしょうし、激しく宙を舞った2回目のクラッシュでも彼はミスではなく、不意にアンダーステアが出たと主張しています。ましてやコルシカのエンジンブローはもちろん彼の責任ではありません。しかし、どんな理由があろうと、エースは結果でチームの期待に応えなければならないのですから、これ以上クラッシュが続くのはまずいような気がします。

シトロエンの歴代のマシンが乗り手を選んだように、C3WRCもスイートスポットが狭く、そう易々と扱える代物ではないのでしょう。ミケルセンがこのマシンをどんなふうに乗りこなすことができるかどうかも気になるところです。

マッズがDMACKに変更!

サプライズでラリーウィークが始まりました。マッズがDMACKタイヤでポルトガルに出場することを、DMACKが火曜日に公式に認めました。
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月曜日に行われたワンベットJCWRTの合同テストではプロコップ(旧スペックのフィエスタWRC)がDMACKを使用、2017年スペックのフィエスタWRCのマッズはミシュランを使用していたように写真からは見えます。

ぎりぎりまで内緒にしていたのか、それとも突然決まったのか、わかりませんが、これでポルトガルに出場するDMACKのWRカーは、エルフィン、マッズ、プロコップ、ラウー(DS3 WRC)の4台出場ということになるようです。初の4台のWRカーですね。

マルコムは先週、「プライベーターのなかにはDMACKを選択するユーザーがあるかもしれない」と認めておりましたが、まさかマッズがポルトガルからDMACKで走るなんて!

これでマッズが速ければ、いよいよ初のDMACKの夢だったマニュファクチャラー・ユーザーが生まれるかも!

十分なテストができていれば、もっとチャンスはあったのでしょうけど、セットアップなしでいきなりいい結果を出すのは厳しいかも・・・。
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マッズのレッキカーはGRB型WRX STIなんですね(ソルド撮影写真より)。

レッキも今日でおしまい。サービスでは明日の朝のシェイクダウンにむけて本番車の準備が行われているはずです!

ハルダの照明。

いまではとても高額になったハルダのトリップ。これがあるだけでヒストリックラリーカーの雰囲気が出せるので、ヨーロッパでもいまでは品薄、ハルダのツインマスターに至っては20万近い値段で取引されているようです。本当に驚きであります。

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ところでこんなパーツが当時あったのはご存じですか?

ナイトステージを走る昔のラリーカーには地図を読むためのマップランプとともにトリップのために照明が必要だったのです。
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こんなふうに角度次第ではマップランプだけでもトリップの数字が読めなくはないのですが、より確実に見ることができるように、当時はオプションでトリップ照明パーツが用意されていました。

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こんなふうに装着してみました。本当は左右の小さなねじで留めるのですが、穴のサイズが合ってないので両面テープでとりつけました。ツインマスター用の照明かな? このパーツも数年前に数千円でオークションで購入したものですけど、そのあとほとんど見なくなりました。シングル用がほしいんですけどね・・・。

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照明のケーブルは当時のサファリ・レオーネと同様にスパイラルテープで巻いてグローブボックスのなかに投げ込んでみました。いい雰囲気です!

本来のサファリ・レオーネは、ハルダ・シングルのトリップマスター+ハルダ・コンピュータのセットでしたが、私のレオーネに装着されていたコンピュータ本体は壊れていたため、やむなくトリップマスターをもう一つ探し出して装着しております。

先週のアルゼンチンでは、エヴァンスとヌーヴィルのエキサイティングな優勝争いとともに、数百メートルにわたって横転を繰り返したミークの激しいクラッシュが目に焼き付いて離れない人も多いと思います。
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シトロエンがアルゼンチンでまさかのノーポイント、シーズン開幕前にはチャンピオンの最有力候補に挙げられていたにもかかわらず、これで早くもタイトル獲得が厳しい状況となってしまいました。

金曜日の横転に続き、ミークは土曜日も8回転のクラッシュ。ブリーンも次戦で新品のパーツをシーリングして使用するために、あえて最終サービスでリタイアさせるという戦略をとっています。

しかし、彼がそのままゴールすれば、マニュファクチャラー選手権での6ポイント獲得は可能だったわけですから、リタイアさせてノーポイントを選んだということは事実上の今季の選手権での敗北を認めたといってもいいのかもしれません。

マトンも、世界選手権での結果を目指すことなく、これからは勝利を狙う戦略に切り替えるとコメントしています。

「我々は目標を達成する能力、すなわちラリーに勝つ能力を持っている。しかし、我々はここではそのペースを良い結果に繋げることは出来なかった。我々はいつか我々の努力が最終的に成果を挙げる時が来ると信じているため、諦めずに懸命な作業を続けるが、今後は世界選手権での結果を目指すよりもむしろ、ラリーに勝つことを目指す」

マニュファクチャラー選手権は現在、Mスポーツが162ポイント、ヒュンダイが140ポイント、トヨタが99ポイント、シトロエンは71ポイント。C3が今季の最速マシンの一台であることは疑いない事実だと思いますが、世界ラリー選手権は最速だけでは勝てないことをこの数字が見事に言い当てています。

わずか0.7秒差なんて! 

最終ステージまで息をのむバトルになったアルゼンチン、まさかティエリーが0.7秒差で逆転優勝を飾るドラマがゴールに待っていたなんて!
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357.59kmを平均98.33km/hで走って0.7秒差ということは19.12mの差でしかありません。

もちろんエルフィンは悔しかっただろうと思う。同じように去年のポーランドで最終日に逆転負けしたタナクが涙で立っていられなかったシーンを思いだしたけど、それとは対照的にエルフィンがゴール後に笑顔をみせていたことが印象深かった。

それと最終ステージで橋にぶつかる前のわずか5km地点のスプリットでティエリーよりも3.1秒も速かったDMACKのソフトコンパウンドはやはり恐るべしだと思う。勝てなかった理由は橋に接触したことの影響が大きいのでしょうけど、終盤で急速にグリップを失ったこのソフトタイヤを最後までマネージメントできる環境が整えば・・・・。

優勝はできなかったけれど、彼は叫び出したいくらいうれしかったに違いない。だっていままで遠いと思っていた優勝が19.12m 先に転がっているとわかったんだもの!

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