かれこれラリー好きを25年も続けていると(自分で書いてビックリした(^^;))、ラリーのどこが分かりにくいのか、サッパリ分かりません。自分の周りにある空気が当たり前過ぎて、成分に疑問を抱いていないとでも言いますか(^^;)。
ってな訳で、以下のような質問をFACEさんから頂きました。
『キミ・ライコネンの移籍と共にラリーを見はじめたのですが、先日のスウェーデンでのライコネンの順位が30位となっていました。そもそもラリーではどういう順位がつけられるのでしょうか? エントリーを見ても、そこまでドライバーがいなかったような気が......。WRCだけではなく、PWRCとかも全て含めた順位なのですか?』
なるほど〜、これは説明が難しいな。
そもそもWRCとF1の一番の違いは、ある条件を備えていれば(具体的には国際C級ライセンス)、誰でもエントリーが可能な所にあります。今回のスウェーデンには、トップワークスのセバスチャン・ローブから、地元のプライベーターまで55台がエントリーしています。つまり彼ら全員にドライバーズポイント獲得のチャンスが与えられています。
一方、マニュファクチャラーズ選手権に関しては、事前にエントリーしたクルーのみにポイント獲得の権利があります。具体的には、シトロエン・トタル(ローブ、ソルド)、BPフォード・アブダビ(ヒルボネン、ラトバラ)、ストバート・フォード(基本的にはヘニング・ソルベルグとマシュー・ウィルソン、スウェーデンではグロンホルムも)、シトロエン・ジュニア(オジエ、ライコネン)の4チーム8名。で、メキシコからは、新たにミュンヒス・フォード(フェデリコ・ヴィラグラ)が追加。
FACEさんが見たエントリーは、このマニュファクチャラー登録ドライバーです。ファーストドライバーは固定で、セカンドドライバーは変更可能。今シーズン、登録ドライバーを変更するのはストバート・フォードだけになりそうです。
今回のスウェーデンに関しては、ライコネンは総合30位でフィニッシュ。このランキングには、前述のようにすべてのドライバーが含まれています。マニュファクチャラズ選手権に関しては、登録ドライバーのみがカウントされるので、ライコネンは8位。4ポイントを獲得と。
分かりにくいのは、WRCの中にPWRCやSWRCがある事なんですよね(もちろん彼らにもWRCのドライバーズポイント獲得権利アリ)。僕自身、WRCの魅力のひとつは、トップドライバーとプライベーターが全く同じ舞台で戦える、そこにあると思っています(^^)。
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