イヌスケのそれでもラリーは続くのだっ!

彼には翼がある。

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 以前、ラリーX本誌でも紹介した、アルベルト・ロベーラがSWRCにエントリーしました。メキシコでは、パワステトラブルを抱えながらも5位でフィニッシュしています。

 ご存知の通り、ロベーラは下半身麻痺のハンディを抱えているドライバーです。彼がドライブするアバルト・グランデプントS2000は、腕のみでアクセルとブレーキ、ハンドル操作をこなすシステムが搭載されています(ラリーXで紹介した時は三菱ランサーエボリューションVIIIでした)。

 今回、ロベーラはSS2でパワーステアリングトラブルが発生。普通のドライバーでも相当にキツいシチュエーションですが、彼の場合は片手でアクセル&ブレーキ操作をこなさなければならない。そのため、ラリー中は常に両腕に猛烈な痛みを抱えることになってしまった、と。

 それでも不屈の闘志を持ってロベーラは完走しました! 陳腐な言い方になってしまうけれど、彼は本当にナイスガイです。生きる事へのパワーに溢れている人でした。インタビューで聞いた彼の言葉は、今でも時々思い出します。

「このクルマさえあれば、どこへだって行けるような気がするんだ。それこそ空へだってね。僕の足は動かないかもしれない。でも、どこまでも飛ぶことができる自由な翼をもらったように思えるんだよ」

 残念ながら、ラリージャパンにはエントリーしていませんが、もしニュージラーンド観戦を予定している人がいましたら、彼のサービスを訪れて欲しいなぁ。ちなみに、WRC PLUS VOL.01でも彼のマシンを取り上げていたので、関心のある人は是非チェックしてみて下さい。


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