2006年のラリーGB、カーディフだかスワンジーだかのプレスルームで、「ラトバラの最年少記録を塗り替える天才少年がノウルェーから出てきたぞ〜!」と、マーティン・ホームズ大先生から教えてもらったドライバー。それが弱冠17歳のアンドレアス・ミケルセンでありました。
以来5年の年月が流れて、2011年IRC第10戦ラリー・オブ・スコットランド。22歳になったミケルセンが、遂に国際イベントで初勝利を刻みました。
思えばあの当時、サラブレッドかつ顔面偏差値の高いアントン・アレンと共に、次世代のWRCを背負う存在として、そりゃもう期待されていたものでした。アレンはアバルトから早々に抜擢されたし、ミケルセンも10代でWRカーをドライブしたりと、ふたりとも早々にチャンスを手にしてたしね。
でも、そこからが長かった。アバルトワークスに加入したアントンは、ボンヤリ過ごしているうちにアバルトがIRCから撤退しちゃって、今やラリー界からすっかりご無沙汰状態。一方、WRCやIRCでシーズンを通したシートをなかなか得られなかったミケルセンは紆余曲折ありつつも、ガイ・ウィルクスの後釜としてシュコダUKへ。
勝てそうで勝てないラリーが続いて、ようやくのIRC初勝利。現在のラリー界ではキミ・ライコネンに並ぶハイレベルなルックスを持つミケルセン(あくまでも僕の主観だからね)。ようやく実力も追いついてきたことだし、フォルクスワーゲンが拾ってくれまいかと、こっそり祈っておきます(テスト参戦でも使ってくれたしね)。
ちなみに、今やブイブイ言わせまくってるセバスチャン・オジエなんて、2007年になって、ようやくボラン・プジョーを始めた頃。当時はフランスメディアすら、まだ注目していなかったんじゃないかなぁ。現場でも「ローブに続くフランス人の若手がいないよ〜!」なんて、みんな嘆いてたし。それが、今やシーズン5勝だもの。いかに青田買いってヤツが難しいかって事でしょうな。
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