シュコダ・ワークスからIRC参戦のオファーを受けながら、なかなかティエリー・ヌービルが返事をしなかった理由はコレだったか。どうやら、シトロエンDS3 WRCで、WRC10戦に出ることが決まったみたいです。プレパレーションは、シトロエン・レーシングテクノロジーズが担当するとのこと。これは『シトロエン・ジュニア』入りと考えて良さそう。
せっかく2007年から手塩をかけて育てて来たセバスチャン・オジエが、フォルクスワーゲンに羽ばたいて行ってしまった今。PSAがセバスチャン・ローブの後継者に指名したのが、ヌービルってことですね(オジエ級になるかは分からないけど)。
まぁ、ラリー界隈を見回してみても、使えそうなPSA系ドライバーって、ヌービル一択って感じだもんなぁ(ブフィエやウィルクスはなぁ)。何よりも、売り出し中の若手が揃いも揃ってグラベル特性を持っている人ばかりなので、ターマックが得意な彼はその点でも貴重な存在と言えるかも。
ってことで、このBlogでもたびたび取り上げてきたヌービルにようやくチャンスが巡ってきましたぜ。でも、忘れてはならないことがあります。彼はフランス人ではなくベルギー人。そう、脈々と続くベルギー人悲劇の法則を断ち切らなければならないのです。
WRカー初シーズンでいきなり勝てとは申しません。オット・タナク、エフゲニー・ノビコフ、アンドレアス・ミケルセン辺りと良い勝負、いやいや彼らを上回るくらいじゃないと、PSAから2013年以降のチャンスは貰えないと思うな。とにもかくにもモンテカルロの楽しみがひとつ増えました。
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