憎たらしいほど強かったセバスチャン・ローブには、最後のWRCイベントでも、『お前ら、まだまだだな（わっはっは）』ってな姿を見せてもらいなぁ。特にターマックではここ10年くらい敵なしだったし、自分の庭のようなアルザスを最後のラリーに選んだ訳だしね。

　走る前から、はずみでも『ラリー・ド・フランスは自信がない』なんて言って欲しくなかったんですよ。しかも、『ターマックはモンテカルロ以来だし、ラリーカーにもアルゼンチン以来乗っていないし......』なんて、言い訳をツラツラ並べるなんてね。

　それこそオジエが言っていたように、誰もが『ローブ対オジエ』のガチ対決を望んでいたはず。でも、チャンピオン様はさっさと戦いの場から下りてしまった（少なくとも僕にはそう見えるということで）。確かにサーキットが大好きかもしれないけれど、やっぱり今年はWRCをフルシーズン戦って、次のステップに進んで欲しかった。

　まぁ、こんな事を言いながらも、あっさりと地元で勝ち切って、『バイバイ〜♪』と涼しい顔でWRCを去って行ったら、それはそれでセブらしくてカッコイイ気もするんですけどね。

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