やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

2017年2月アーカイブ

じわじわとラリー。

テレビ朝日のニュース番組が「トヨタが18年ぶりに優勝」をふつうに扱っているのを見たときにはなんだか感動してしまいましたが、まさかバラエティでもWRCをやるようになったなんてねえ〜。
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(c)テレビ朝日「地球の走り方 ~世界ラリー応援宣言~」

これからWBCも始まるし、「もっとわかりやすくしないと!」みたいな議論はあったんでしょうけど、世界ラリーじゃなくて世界ラリー選手権と正確に伝えてほしかった。まあ、ここを入り口にラリーのことが好きになってくれる新しいファンが生まれてくれるなら、それでもいいか!

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そして日経ビジネスonlineでもWRCの記事が! まさかWRCの記事がアクセス数でトップになるなんて!

クルマで銀座の東海東京証券の前を通ったら、コルシカで優勝したオリオールのセリカGT-FOURが展示されていました! カメラを出そうとしているうちに残念ながら走り過ぎてしまったのですが、3月17日まで展示されているそうです。

なんだか、じわじわと街にもラリーがあふれてきた感じがしますね。

新連載! トヨタ・マシン列伝。

18年ぶりにWRC復帰のトヨタとともに、かつてラリーX本誌で連載していた『マシン列伝』もおそらく20年ぶりに帰ってきました。
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本当は今年の夏ごろから、じわじわとスタートさせたいと思って準備していたのですが、新生トヨタは僕らの想像もつかないくらいのスピードで、ポディウム、そしてそれに続けて勝利をさらってしまったため、僕らも大慌てで連載を加速することになりました。

マシンイラストはラリーXではおなじみの古岡修一さん。2年前、どうしても日本初上陸のヤリスをいっしょに見たいとトヨタ参戦発表にお誘いして、お台場の会場で興奮の瞬間をともにし、それ以来、連載の準備を温めてきました。

「どうせやるなら中途半端な事はしないで、トヨタのラリーカーを全部紹介しましょう。きっとトヨタはいつか勝つでしょうから!」なんて、話したのはもう2年前なんですね。本当に月日の経つのは早いものです!

もちろんワークスカーだけじゃなくて、トヨタとともに育ったトップドライバーの歴史、初めてサファリやモンテカルロを走ったトヨタの物語も紹介したいし・・・なんてこつこつと準備してきたけれど、とりあえず本日金曜日、連載第1回目は新生トヨタの夜明けというテーマで6台のマシンのストーリーを紹介することになりました。

新しいラリーファンのみなさんのためにも、まずはデビュー戦を迎えるまでのヤリスの物語を知っていただきたいと思ったのですが、それに加え、一台の運命的なマシンの物語をどうしても紹介したいと思いました。

2015年1月、トヨタ参戦発表の場で、豊田社長は、2014年のラリー・フィンランドを訪れた際のエピソードを紹介しています。「かつてトヨタがWRCに参戦していたこと、そのことがまだ多くの方の記憶に残っていることに、驚きと感謝の気持ちをおぼえ、この記憶が消えないうちに、『トヨタはここに戻ってこなければいけない』、そう強く感じるようになりました・・・」

すべての物語には、はじまりがあります。まずは、2014年のフィンランドでカカリストのステージを駆け抜けた衝撃のトヨタGT86 Xでトヨタ・マシン列伝はスタートします。

テインからヒストリック・ラリーダンパー!

パシフィコヨコハマで始まっている、ノスタルジック2デイズ。日本最大級のヒストリックカーのイベントには、今年も旧車ショップ、パーツメーカーなどが大集結しております。

テイン・ブースには、ワークス・フォードのエスコートRS1800が展示されていますが、その足元にはグリーンに輝くスペシャルなダンパーが!
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レジェンドオブザラリーでもリザーバータンク付きの特注ダンパーがテストされていたわけですが、とうとうテインも本格的にヒストリック・ラリーに向けた商品に参入というわけです。

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日本ではヒストリックラリーカーのイベントは限られているし、ワンオフの超本格ダンパーなんて売れるんかなと心配にもなるけど、ヒストリックラリーが熱狂的に盛り上がっている海外じゃ、いまだ新品のエスコートMk2のホワイトボディのパーツが出回るほどだし、より本格的な競技に目を求めるユーザーはかなり注目するかも!

そういえば、以前にもお伝えしましたが、ヨコハマゴムがヒストリックカーにむけて1981年に発売したADVAN HF Type Dを復活して発売開始するなど、メーカーさんがヒストリックカーユーザーにむけた新しい商品にどんどん目を向けているのはうれしい話です。今後のトレンドになるのかもしれないですね。

ノスタルジック2デイズは2月18日(日)までパシフィコ横浜で開催予定です。

トヨタが18年ぶりにポディウム頂点!

その瞬間、長い時間止まっていた時計がふたたび動きだすように、トヨタのWRC通算勝利記録は44勝を記録することになりました。

ラトバラがパワーステージも制して完全優勝、トヨタが18年ぶりにポディウムの頂点に帰ってきました!
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あれほどまでにtwitterのタイムラインに「ラトバラ」と「WRC」というキーワードがあふれかえるなんて!昨日新たにラリーのファンなった人もきっといると思うけど、これほどまでにWRCの勝利が簡単だとは思わないでほしいものです。簡単ではない勝利を、お買い物に行ってきたようにさも簡単にもち帰ることがどれほど大変なのか、ポディウムの頂点が偶然ではなしえないことを知っているラリー関係者にとっては、この勝利はまさしく歴史に残る衝撃とも言えるものなのですよ!

それにしても昨年まであんなに危ういドライバーだったラトバラがあれほどまでにミスのない走りで優勝をするなんて! 「ステージが始まったらセットアップのことは忘れ、ドライブしたいようにドライブすればいい」と言ってラトバラを送り出したマキネン。こんなにも人を勇気付ける言葉があったでしょうか。

表彰台の笑顔はいいものです。おめでとうラトバラ、おめでとうトヨタ!

速すぎてステージキャンセル!

ラリー・スウェーデンの主催者は、土曜日の朝、オット・タナクが平均速度137.8km/hのハイスピードを記録したクノンのステージの2回目の走行をキャンセルすることを決定しました。
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タナクの137.8km/h は、2014年にポーランドのヴィエルチュキでアンドレアス・ミケルセンによって記録された136.9km/hを1km近く上回り、2000年以降、ヨーロッパで行われた世界ラリー選手権での最速ステージ記録となりました。さぞや、2回目では記録もアップするかと思っていたのですが、FIAが「待った!」をかけたわけです。

FIAはこれまでも安全上に問題のあるステージをキャンセルしてきましたが、初めて「速度」を理由としてキャンセルした例となります。

ポーランドのヴィエルチュキのステージはその後、あまりにもスピードが出ることからいくつものストローベイルのシケインが設けられ、安全になったとはいえもはや記録が望めないステージになってしまいました。

それでは森のグランプリとも称されるラリー・フィンランドはどうなるのでしょうか。ミヒンパー、ピーラヤコスキ、そしてオウニンポウヤ。速さを競いながら、速すぎるゆえにそれらの伝説のステージにシケインが無数におかれたら・・・なんだか興ざめですが、380馬力となった新世代WRカーの登場によって、今後は速度を抑えるための監視がさらに強化されることは避けられないのかもしれません。

さて、古いイベントはステージタイムの記録がきちんと残っていないので、あくまでも参考までとして2000年以降の最速ステージ記録を紹介します。

■2000年以降の最速ステージ記録
1: 2000 Safari, Orien,142.9km/h, Auriol
2: 2001 Safari, Orien,138.7km/h, Sainz
3: 2000 Finland, Konttimaki,138.2km/h Gronholm
4: 2017 Sweden, Knon, 137.8km/h, Tanak (←NEW !!)
5: 2014 Poland, Wieliczki,136.9km/h, Mikkelsen
6: 2014 Finland, Myhinpaa,135.3km/h, Ogier
7: 2016 Finland, Pihlajakoski, 134.6km/h, Ogier
7: 2014 Finland, Myhinpaa,134.6km/h, Ogier
7: 2016 Finland, Myhinpaa,134.6km/h, Ogier
10: 2002 Safari, Seyabei,134.2km/h, Loeb
11: 2003 Finland, Kuuranpera, 133.7km/h, Martin
12: 2015 Finland, Pihlajakoski, 133.3km/h, Latvala
13: 2015 Finland, Paijala, 133.2km/h,Meeke
14: 2010 Finland, Myhinpaa,133.1km, Loeb
15: 2000 Finland, Muittari,133.0km/h, Gronholm
16: 2016 Finland, Paijala, 132.9 km/h, Meeke
17: 2016 Finland, Oittila, 132.5km/h, Neuville
17: 2016 Finland, Ouninpohja, 132.5km/h, Meeke
18: 2002 Finland, Keuruu,132.4km/h, Martin

17年ぶりにトヨタがラリーをリード!

ラトバラがカールスタッドのスーパーSSを奪ってラリーをリードしました。WRCに復帰したトヨタにとって初のベストタイム、もちろんヤリスWRCにとっての初のベストタイム、トヨタがラリーをリードするのもこれが初であります! なんと、まさかここでリードするとは!
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1999年を最後にトヨタ・ワークスはWRCを撤退したわけですが、当時のカローラWRCはプライベーターによってその後も長い期間にわたって愛用され続け、その翌年の2000年のラリー・スウェーデンではトヨタ・チーム・スウェーデンのトマス・ラドストロームが4つのベストタイムを奪い、トヨタのマシンが一時、ラリーをリードしています。

つまり丸々、17年ぶりにトヨタがラリーリーダーに帰ってきたことになります!

さあ、もちろん本番はこれからです。金曜日のオープニングSSレーデンは現地午前7時59分(日本時間15時59分)にスタートします!

2月6日の「抹茶の日」(そんな日があるんですね!)にちなんでグリーンのマツダ車をマツダ広報がtweetしていました。
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ああ、初代RX-7がとても懐かしい! なんか、妙に楽しい気分になって、いまさらながら、マツダ広報をフォローしてみました!

マツダは、一週間前の1月30日には97回目の誕生日を迎えたということで、スバルからtwitterでお祝いがあったり、プラモ屋さんのお祝いが多かったのがおかしかったです。

100歳あたりで、マツダの新しいラリーカーのプラモデルが発表されるような、そんな展開も期待したいなあ。
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なんか、ラリー・スウェーデンの時期になると、個人的にはついついマツダのことを思い出してしまいます。いよいよ、明日からスウェーデンがスタートです!

雪ってすばらしい!

ラリー・スウェーデンのレッキが火曜日から始まり、ドライバーたちが続々と素晴らしい雪のステージをSNSで報告しています。
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ヴァルゴーセンのコリンズ・クレストも今年はホワイト一色! すばらしい!

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こちらは昨年のレッキのときに撮影されたコリンズ・クレストです。ほぼほぼ全域でグラベルが露出してあわや中止の危機もあったくらいに本当に悲惨なコンディションでしたが、ラリーがスタートすると同時に雪が舞い始め、薄いレイヤーがステージを包み込むという幸運にも助けられました。

今年もステージにはそれほど多くの雪が積もって高いバンクがあるわけではなさそうですが、ガチガチなアイスに覆われていた道路にさらに新雪がカバーして、いまならベストなコンディションになっているようです。めでたし、めでたしです。

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おっと、シトロエンのニューレッキカーWRX発見、こちらはブリーン号ですね!

順風満帆トヨタ丸。

先週、トヨタの2017年モータースポーツ計画発表会で来日したマキネンとヤリ-マティは、すばらしいスタートになったことへの自信に満ちていたように感じられました。モンテのようにどんな風が吹くかわからない戦いで、幸運もあったけれど、たしかにトヨタ丸は追い風に帆をはらんでいきおいよく出港したように感じました。
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モンテの表彰台を思い出しながら目頭を熱くしていたマキネンには自身が信じる道を目指してつっ走ってくることにただならない重圧があったんだということをうかがわせました。

先週末公開されたインタビューのなかで、ヤリ-マティは新WRカーによってドリフト時代の到来になりそうだと興味深い発言をしています。これまでは、フロントのグリップを重視して、できるだけパワーを逃さないように走ってきたFFスタイルのドライビングが主流となってきたけれど、以前よりパワーが増したマシンになったことがFRでドライビングを覚えた彼にとって追い風に働くと!

ひとつ忘れちゃいけないのは、タイヤに使用本数の制限があるかぎり、どうあってもタイヤマネージメントの勝負になるってことなんだけど、モンテで彼がみせた生き生きとした走りは逆襲のプレリュードと言えるかもしれないだけに、スウェーデンも期待しないではいられないってわけです!

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