メキシコで問題となったオジエのギヤボックスに関しての新しいニュースはまだありません。FIAテクニカルデレゲードのジェローム・トゥケが調査のために現地ではなくヨーロッパに送ることを決めたという以上、時間をかけてねっちりと調べる必要があるということなのでしょう。
ラリー後にクルマはパルクフェルメに保管され、その後、オフィシャルがパルクフェルメのゲートをオープンするまでエントラントはクルマに触ることもサービスに持ち帰ることも許されません。現地の夕方、18時半にパルクフェルメがオープンになったとき、ポディウムの3台のマシンとともにMスポーツの3台のフィエスタWRCがまだ最後の車検が済んでないとの理由で足止めされたときからおかしなムードは漂っていたようです。
オジエのギヤボックスの重量がホモロゲーション・ペーパーに記載された数値と異なるとの情報がありますが、問題がオジエのマシンだけのものなのか、タナクらのマシンにも共通するのかどうかまだ正確な発表がないだけにはっきりしていませんが、ラリー後の車検でほかのマシンも足止めをくっただけに、問題点が共通するかどうかについてはチェック済みのはずです。
新しいテクニカルレギュレーションの解釈の問題だけだったら良くて訓告、悪ければタイムペナルティ、さらに申請のミスならホモロゲーションの誤記訂正とペナルティなどの軽度な処分になるのでしょうけど、それが意図された違反なら失格の可能性もあるでしょう。
また、オジエはスタート前、スペインのテストでトランスミッションに問題があり、それが改善されればもっとフィーリングがよくなるだろうと語っていました。しかし、それにはディファレンシャルに関係する部品のホモロゲーションが必要になるとの説明でしたが、疑いはそのあたりに関係するのかも・・・。
そろそろギヤボックスもヨーロッパに届くころでは?