やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

2017年4月アーカイブ

エヴァンス、逃げ切って!

あれやこれやの波乱のなか、エルフィン・エヴァンスがラリーをリードしています。前戦でさまざまな問題が襲い掛かり、もっとも信頼性がないように見えたフィエスタがリードしているのも不思議な感じです。
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あれほどラフなコンディションです。クリーンに走ることに努めても、どうしてもクリーンに走れないなか、ほとんどトラブルがなかったのは素晴らしい!

とはいえ、まだラリーは本当にはじまったばかり。デンジャラスな最終日どころか、まだ160kmもの距離がある二日目もこれから!  さらにライバルたちと同じ路面コンディションで走ったときに、果たして1分近いリードを維持してエヴァンスが逃げ切れるのか。注目したいと思います!

本日29日夜午後10時からJ SPORTS 3で「トヨタ WRC復帰への軌跡 ~ゼロからチームを創り上げた男たち~」が放送されます。
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チーム総代表の豊田章男とチーム代表トミ・マキネンの出会いから、モンテカルロでの参戦に至るまでの2年間の裏側を記録したドキュメント! ぜひ、チェックを!

それから、明日の日曜日には富士スピードウェイでモーターファンフェスタが行われるそうで(入場無料!)、いくつかのラリーカーにまざって、ピカピカの一台も準備のために運びこまれました。
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やっぱりマルティニ・カラーの037は美しい! 積載車から下ろされる時、エンジンを掛け自走でピットまで移動したそうですから、メンテナンスもきっちり行われている一台のようです。すばらしい!

ほぼほぼ問題解決。

今季初のターマックラウンド・コルシカでトラブルが続出したMスポーツ、そしてエンジンが完全にブローしたシトロエン。両チームともアルゼンチンを前にして、ほぼほぼ問題が解決したと宣言を行いました。

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シトロエンのローラン・フレゴシは、ミークを襲ったエンジンブローの原因がオイルラインのコネクターの破損だったと突き止めたと明かしています。オイルが漏れちゃえば、エンジン本体に何の問題がなくても、壊れちゃうのは当然です。問題は破損するはずのないコネクターがなぜ破損したのかということ!
 
いまのところチームは飛び石が原因ではないだろうかと考えているようですが、コルシカのようなターマックでどうしてその問題が起きたのか、実のところどうもはっきりとはわかってはいないようです。

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いっぽう、Mスポーツもエヴァンスとオジエの2台に発生した油圧の問題については解決と発表しています。こちらは油圧関連の部品の寿命だったという情報がありますが、チームは正確な理由を明らかにしているわけではありません。タナクのエンジントラブルはマニエッティ・マレリ供給のインジェクターの問題ですが、モンテでイグニッションの問題に見舞われているし、最終日のオジエの電子制御トラブルも完全解決に至ったわけではなさそう。

なんだか、あっちもこっちも完全解決というわりにはモヤモヤしている感じですが、全員にそろってトラブルがでなかったとき、誰が本当に速いのかわかるだけに今回のアルゼンチンはスッキリとした勝負になることに期待したいと思います!

アルゼンチンでは火曜日からレッキが始まりました。コルドバには雨の予報があるようですが、週末はいい天気になりそう! なんて、天気の約束だけはできないのが、アルゼンチンなんだけどね!

強烈助っ人、ヒュンダイ入り?

今週の金曜日にミケルセンがヒュンダイをテストするそうです。彼にとっては久しぶりのWRカーのドライブになりますが、なんだかいよいよ「来たッ」って感じたのは僕だけ? 
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正直言って、ポルトガルでミケルセンがヒュンダイをドライブする可能性は高いと思う。後方スタートだしね。さらにそこからのサルディニア、ポーランド、フィンランドの4戦で乗ったら、マニュファクチャラー選手権争いでの強烈助っ人になるはずです!              

もちろん、いまのマニュファクチャラー選手権は3台登録して上位2人のみしかポイントを獲得できず、しかも3人目のドライバーが上位でフィニッシュしてもそのドライバーがいないものとして他のチームのドライバーにポイントを与えている以上、選手権争いで他のチームのポイントをガードするなんて戦略はできないわけですし、ましてやノミネートにも関係ない4人目のドライバーを走らせる意味なんてないようにも思えます。

しかし、もし前戦コルシカでミケルセンがトヨタの3台目で走っていたら? ハンニネンのクラッシュで今回、トヨタは選手権で3位に後退したけれど、ミケルセンがいたらまだ選手権でトップ争いしていたはずですし、ヒュンダイは2位には上がれなかったはず。つまり、できるだけライバルにポイントを与えないようにするには、いまのところポイントゲッターをライバルに譲り渡さないことが重要となるわけです。

トヨタは2017年を学びの一年と位置づけている以上、もちろん目先のマニュファクチャラータイトルを重視することはないとは思うけど、来年、王座を狙うならミケルセンをヒュンダイにとられるのはマズイと思う。

2008年以来、わずか2度目のコルシカ参戦で2番手タイム、3番手タイムと続けざまにいいタイムを叩きだしたハンニネンには危うさと同時に可能性を感じる一戦となったわけですが、今後、ハンニネンにプレッシャーを与えずに成長を促す環境をつくるためにも、なおさらミケルセンがいてくれたらなーと思うわけですよ。

ましてやラッピが勝てるようになるのは最低でも2〜3年はかかるわけですから、トヨタこそ4台体制を狙うべき!

今年はやっぱりトヨタ中心のMSJ !

東京のど真ん中でのモータースポーツ・イベントとしてすっかり定着したモータースポーツジャパン・フェスティバル(MSJ)が東京・お台場で土曜日から始まりました。会場の中央には特設走行エリアが設けられ、D1マシンや全日本ラリーに参戦する勝田号、新井号、奴田原号などがバリバリとデモランをするなど、会場は轟音とタイヤスモークに包まれた一日になっておりました。
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トヨタ・ブースには、ヤリスWRCが展示されていました!

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公園地区のC会場にもトヨタのモータースポーツのレジェンドマシンが展示されておりました。こちらトヨタにとっての初の海外でのモータースポーツ挑戦となった1957年豪州一周モービルガス・ラリーに出場したトヨペット・クラウン。
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さすがの迫力は1995年サファリ優勝の藤本号。やっぱり太陽の下で見るサファリマシンはいいですね! 長年放置されていただけあって傷みもありますが、これはいつか修理していただいて、パンパン言わせながら走っているところを見たいですね!

C会場には今年も数々のヒストリックカーやレプリカーが展示されています。
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18年ぶりの復帰を待ち望んできたカストロール・セリカ軍団!
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ともに気合いが入ったレプリカマシンのペターと新井号!
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ああ懐かしい、インプレッサ・デビュー戦となった93年1000湖ラリーのバタネン号。
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ローブのC4も2台のレプリカマシンが登場。凝ったレプリカ・リヤウイングもイギリスから取り寄せたそうです。

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展示会場では、こちらもすっかりお馴染みになったサファリドライバーの岩瀬晏弘さんとジャーナリストの高平高輝さんによる展示車両の前を練り歩きながら、オーナーの方を交えた発作的な自動車解説が行われておりました。会場では「レジェンド・オブ・トヨタ特別トークショー」という公式プログラムも開催されていましたが、こちらはあまり大きな声じゃ言えない裏トーク炸裂、爆笑トークが満載でした。

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サファリ・レオーネも、ゲートの傍の一番いい場所におかせていただきました。ありがとうございました。ふだんは、ふつうに街中を走っていても見向きもされませんが、なんだか写真を撮られたりして気恥ずかしい思いをいたしました。

何人かのラリーファンや自動車ファンの方ともお話しをさせていただき、楽しい一日を過ごすことができました。レオーネは日曜日の最終日も展示されております。よろしければお出かけを!

レオーネもお台場MSJデビュー。

突然ですが、この週末にお台場・船の科学館前で開催される「モータースポーツ・ジャパン・フェスティバル(MSJ)」にサファリ・レオーネ号も展示していただくことになりました。
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ロールケージも入れ替えが終わりました。さっきアンテナ基台も銀テープでばっちり留めましたので、安展工業のアンテナおっ立てて会場に向かいたいと思います!

場所は、ダイバーシティ前公園地区のC会場となります。たくさんのヒストリックカーとレプリカカーが大集合しているのですぐにわかると思います。

また、C会場の中央では「レジェンド・オブ・トヨタ特別トークショー」が開催されます。トークショーは、展示車両ごとに、その車両にちなんだ経歴を持つ往年の名選手たちがそれぞれ登場して当時の貴重な話が聞けるとのことです。第1回日本グランプリ(1963年)でトヨペット・クラウンを駆りクラス優勝した多賀弘明氏(ゴールドスター・ドライバーズクラブ・ジャパン役員)をはじめ、ラリー関連では、藤本吉郎・岩瀬晏弘というトヨタのワークスドライバーとしてサファリを戦った二人が登場します。参加は無料。トークショー後、先着各100名には特製ポストカードがもらえるそうです。ぜひチェックを忘れずに!

■レジェンド・オブ・トヨタ特別トークショー・スケジュール
司会:勝又智也 解説:長谷川俊也(Racing on)
4月15日(土)
11:00~11:30 トヨタ7/高橋晴邦 トヨタ2000GT/鮒子田寛
14:00~14:30 セリカGT-FOUR/藤本吉郎・岩瀬晏弘

4月16日(日)
11:00~11:30 クラウン/多賀弘明 セリカGT-FOUR/藤本吉郎・岩瀬晏弘
14:00~14:30 TS010/関谷正徳 S800/大岩湛矣

天気もよくなりそうですし、ぜひ、週末は家族そろってお台場へ。それでは現地で!

ロールケージ大作戦その2

さて、ロールケージのパッドを準備している間にもコクピットの用意が着々と進んでいます。
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こちらは新しいケージが仮組みされたときの状態です。うれしいので、ついでに苦労して手に入れた無線も仮組みしてみました。
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台座は残っていたのですが、マウントがなかったので、当時の写真を参考にしてアルミ板を曲げて自製しました。いい感じです!
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前のロールケージを留めていた跡に残っているシリコンゴムをスクレーパーでこそぎ落として、フロアに残っていた大量の土と泥を洗い落としました。前のオーナーの要望でフロアに防音の内装が貼られていましたが、床に錆を作る原因にもなっていたのでこちらは外してしまいました。すると、石を巻き込んでベコベコにゆがんだスパルタンなフロアが表れました。

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ああ、すべてをはぎとったコクピットに包まれているとまるで戦闘機のように感じます。

それにしてもグループBのサファリマシンに比べて、このレオーネは本当に市販車にきわめて近いことにあらためて驚かされます。

もちろん当時のグループAラリーカーは基本的にはノーマルカーの構造を生かすしかなく、シートレールと称したフレームを入れることもNGでした。スポット増しなどの補強はもちろんあるけれど、補強によって重量が増えることより、可能な限り軽いままで仕上げている鮮明な意図を感じます。このクルマはサファリで勝つことを目的として生まれたのだとはいえ、あくまでも過酷な環境での量産車の耐久実験が主眼であったことがよくわかります。

このクルマに乗っているとそのフィーリングがGC8の初代RAに似ているなあと感じることがあります。このクルマが空中戦で鍛えられた中島飛行機の血を引いているように、レオーネという名前は消えたけれど、サファリで鍛えられたこのマシンの軽快で粘るようなフットワークはたしかに次の世代のマシンに受け継がれているように感じます。

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錆びているフロアにサンダーをかけ、開いていた小さな穴を溶接で埋めます。幸いにも床が抜けそうなほどの傷みはありませんでした。

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残念ながら、ボディのあて板は残ってなかったので、FISA(FIAの前身)のホモロゲーションペーパーに記されている寸法通りの型紙をつくって、製作しました。やっぱりいつか公式なヒストリックイベントに出場したときに車検で文句付けられないようにね!

さあ、これでロールケージを組む準備が整いました! つづく!

ロールケージ大作戦その1

さて、コルシカの速報が終わったので、レオーネのロールケージの入れ替え作業の再開です。
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これはちょっと前の事務所の様子。倉庫から引っ張りだしてきたロールケージがバラバラになって散乱しております。

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こちらが、購入時に取り付けられていたロールケージ。メインバーからストレートにリヤ・サスペンションアッパーにバーが伸びていて、クロスのバーが一本取り付けられています。リベットで留められたリヤの隔壁が中島飛行機の匂いをかんじさせます。

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いっぽう、こちらはFISAホモロゲーションに添付される写真。リヤのバーがルーフに沿って湾曲しています。いろいろ、ありましたが、サファリむけに作られたオリジナルのロールケージ(中古)の行方がわかり、拝み倒して手に入れることができました。

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ボロボロになった古いパッドをきれいにはがして、新しいパッドをつける準備をちょっとずつ行います。あとは、いつものように鹿浜橋のヒストリック・ラリーカー駆け込み寺ASイワセに協力をお願いしました。

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切れ込みを入れたパッドをバーに少しずつ接着していきます。スバル方式は両面テープで、仕上げとして切れ込みが見えないように黒いテープで巻き上げるスタイルでしたが、瞬間接着剤で切断面を少しずつ固定して巻き付けていきます。これだと、あとで黒テープを巻かなくてもいいくらいきれいに仕上がります。まるで自分でやっているように書いていますが、これは仕事丁寧なASイワセの阿部くんがやってくれています。

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こちらはサイドバー。切り込みをいれないで入れられるパイプ部分は、あらかじめマーキングをしておきます。こちらは右のリヤ側という意味です。すべりやすくスルリとバーを通すために、ASイワセのサファリカー方式はベビーパウダーを使いましたが、石けん水を使うところもあるようですね。

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なんて言ってるうちにロールバーパッドの準備完了であります。丸二日かけただけあって、なんて美しい!

長くなりそうなので、つづきます。

すばらしいヌーヴィルの今季初優勝に沸いたコルシカ、やっと今季初優勝、いつもはクールな彼も目に涙です。それにしてもこの週末は波乱に出来事が連発しました。フィエスタに多発した謎の油圧トラブル、ミークにとってはまさしく痛恨のエンジンブローでしたが、まだまだ新世代WRカーは完成度低いというか、技術的には伸び代がありそうな感じです。
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さて、前回のメキシコのグラベルでは意外にも新世代WRカーがそれほど速くなかったという報告しましたが、今回は初めての純粋な意味でのターマックステージで昨年よりどのくらい速くなっているのか注目してみました。今年のコルシカはほとんど昨年のイベントと同じステージで行われたので比較するにはもってこいでした。

今年の平均速度は優勝したヌーヴィルが93.7km/h、昨年のオジエが94.9km/hなので少し遅くなっています。ほとんど同じステージを使用したとはいえ、SS1の前半はバンピーで狭いセクションに置き換えられたほか、SS6/8では後半の高速ステージがカットされているので、その違いが表れたのでしょう。

それでは昨年とスタートもゴールもまったく同じ地点だった4つのステージを見てみると、その違が見えてきます。

初日の29.12kmのSS2/4ではミークがともに17秒近く速く走っていますが、これが1kmあたり0.58秒速かった計算です。

SS2 29.12km
2016 Ogier :18m39.6s(93.6km/h)
2017 Meeke :18m22.7s(95.1km/h) ▲16.9秒

SS4 29.12km
2016 Ogier : 18m37.5s (93.81km/h)
2017 Meeke : 18m20.4s(95.2km/h) ▲17.1秒

最終日の53.78kmでヌーヴィルは昨年より37秒も速く走っています。これは1kmあたり0.68秒も速く走った計算です。彼は驚くことにここでは「攻めてなかった」と語っていたので唖然としたのですが、あとで2016年イベントのステージ情報を調べてみると昨年は前夜の雨で湿っていたところが多かったみたいですね。

SS9 53.78km
2016 Meeke :33m11.6s(97.9km/h)
2017 Neuville:32m34.6s(99.0km/h) ▲37.0秒

しかし、最後の島南部のポルトヴェッキオに向かう道は、昨年も燦々と降り注ぐ太陽で完全ドライだったのでほぼコンディションは同じ。ここでも1kmあたり0.57秒速かった計算です。

SS10 10.42km
2016 Meeke :6m09.0s(101.66km/h)
2017 Latvala: 6m02.2s(103.5km/h) ▲6.8秒

ということで、昨年のチャンピオンマシンでオジエが走っても今年はトップ5には入れなかった計算となります。とはいっても、昨年の完成されたVWに比べれば、冒頭にも言ったようにまだまだ新型マシンはいずれも完成度が低いような気がします。ここから信頼性を確保すれば、まだまだいくらでも新世代WR カーは速くなりそうな予感がします。いまはMスポーツがマニュファクチャラー選手権をリードしているけれど、まだまだヒュンダイにもトヨタにも逆転のチャンスがありそう!

今年のエイプリールフールは、なんといっても南九州スバルのSUBARU XV鹿児島リミテッドの広告。灰が降っても目立たない、火山灰をボディ表面にコーティングした仕様車の予約受付中に記事には、思わず笑ってしまいました。
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「火山灰をかぶったようなカラーリングなので、洗車後に桜島の灰が降ってもがっかりすることはありません!」だって! 

薩摩焼酎で走るXVというのも楽しいですが、走行中にふらついたりすると助手席に奥さんが3Dホログラムで登場して、注意してくれるという運転支援システム、その名も「愛妻と!」を搭載ですって。バカバカしくて最高!
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・・・さて、コルシカではレッキも終わって、明日からのシェイクダウンにむけてさまざまな準備が整ったようです。今週ここまでの天気は最高なり! 明日からも青空の下のバトルを望む! と言いながらもレインタイヤの登場するシーンも見てみたい!

コルシカではレッキが始まりました。

ツール・ド・コルスのレッキが月曜日から始まっています。天気はいいみたいですが、どうも雨が降ったり、止んだりの週末になるんじゃないかと言われてます。
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前戦メキシコで壊れオジエのフォーカスRSも復活。ドライバーたちがレッキを行っている間、バスティア空港のサービスパークでは各チームのブースの設営が始まっています。
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今回は各チームとも島での開催なので撤収優先型のテント? おっとヒュンダイだけはいつものピカピカのやつ、気合い入ってますね!
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ところで先週木曜日に南仏でファビアR5のシェイクダウンを行ったステファン・サラザンもコルシカのレッキをスタートできたのかな?

彼は金曜日にモンツァで行われるWEC公式発表にTOYOTA GAZOO Racing のドライバーとして出席、土曜日にメキシコシティで開催されたフォーミュラE第3戦で15位になったあと、月曜日の朝にはレッキのためにコルシカ入りしてなきゃいけないんだけど・・・・なんだか聞いているこちらの方がどっと疲れそうな鉄人の強行スケジュールなんですが、耐久レース育ちの彼からみればなんてことないのかな?

さよならフジ・ヘビー・インダストリーズ。

今日から富士重工業は新社名のSUBARU(スバル)としてスタートです。創業100周年を迎えるにあたり、広く世界に知られたブランド名を車名に進化させ、新たな100年を目指すというわけです。
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Fuji Heavy Industriesの名前で初めてスバルが世界ラリー選手権にエントリーしたのは、1986年のサファリ・ラリーが最初でした。富士重工業の最後の日、仕事を午前中で切り上げて、このマシンのリフレッシュ作業の準備をするためにガレージに向かうことは特別な気持ちでした。

レオーネは、あのサファリ・ラリーで走ったあと、おそらくどこかの国の選手権を走るためにロールケージを入れ替えられたのでしょう、僕が手に入れたときにはFISAホモロゲーションとは異なるロールケージが入っていました。幸いなことに当時このマシンから外されたオリジナルのロールケージが保管されていたことから、ボディの修理のタイミングを見ながらいつか入れ替えようと願ってきたのですが、そろそろその準備を、というわけです。

歴史の重みをもつ富士重工業という名前が消えることに一抹の寂しさを感じつつ、富士重が残したマシンをこれからも大切にして後世に伝えたいとの決意を新たにした一日でした。

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