今日から富士重工業は新社名のSUBARU(スバル)としてスタートです。創業100周年を迎えるにあたり、広く世界に知られたブランド名を車名に進化させ、新たな100年を目指すというわけです。
Fuji Heavy Industriesの名前で初めてスバルが世界ラリー選手権にエントリーしたのは、1986年のサファリ・ラリーが最初でした。富士重工業の最後の日、仕事を午前中で切り上げて、このマシンのリフレッシュ作業の準備をするためにガレージに向かうことは特別な気持ちでした。
レオーネは、あのサファリ・ラリーで走ったあと、おそらくどこかの国の選手権を走るためにロールケージを入れ替えられたのでしょう、僕が手に入れたときにはFISAホモロゲーションとは異なるロールケージが入っていました。幸いなことに当時このマシンから外されたオリジナルのロールケージが保管されていたことから、ボディの修理のタイミングを見ながらいつか入れ替えようと願ってきたのですが、そろそろその準備を、というわけです。
歴史の重みをもつ富士重工業という名前が消えることに一抹の寂しさを感じつつ、富士重が残したマシンをこれからも大切にして後世に伝えたいとの決意を新たにした一日でした。