今日の一枚。記者会見でセブをガン見するヤリマティ。
セブは記者会見で、ゴール後に「ベストなドライバーが勝てなくても、一部の誰かさんにとってはこれがハッピーな結果になった」と語ったことについて、これは優勝したラトバラをおとしめる意味で言ったのではなく、選手権ルールへの批判だった釈明しています。
つまり、ドライバーたちに最終ステージで劇的な優勝争いをさせればテレビ視聴率が上がるんじゃないかという絵図を描いて選手権ルールを変えた人にとって、ハッピーな日になったというわけです。
セブの言うことは当然です。そもそも走行順で誰かにハンデが偏るのがおかしいという理由でさまざま検討されたオーダーが、いつの間にかもっとも速いドライバーを独走させないためのハンデになっているわけですから。
誰もが勝ちたいと願うなかで、勝者は常にたった一人だけです。しかし、誰もがそれぞれの結果に納得できないルールになっているとすれば、そこには歪みがあるとしか言えません。
このあとサルディニア、ポーランド、フィンランドのグラベル3連戦が待っています。「速いドライバーを放っておいたら、生涯で78勝を獲得しちゃうかもしれないけど、それでもいいんですか?」と、その一部の誰かさんは言うかもしれません。しかし、いいんです! 速いドライバーが勝つのは当然なのですから。
・・・このままセブはグラベルで勝てなかったら引退を考えるじゃないかな。