やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

2016年2月アーカイブ

エリック・カミリーがニコラ・クランジェのコンビを解消して、昨年まで組んでいたバンジャマン・ヴェイヤスとのコンビを復活させることを宣言しました。

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カミリーがイケメンのクランジェと走ったのはわずか2戦。このいずれともが大きなクラッシュになったことがコンビ解消の原因ではなく、二人が向いている方向性がまるっきり違ったことがこの決定をさせたのだとカミリーは説明しています。

クランジェのプロフェッショナル・コドライバーとしての腕は確かなものです。彼は2008年にニコラ・ブイヨーと組んでIRCチャンピオンになったほか、ジュリアン・モーランとフランスチャンピオンにも輝いています。

しかし、今回の決定を聞いて、ティエリー・ヌービルが2011年のモンテで大きなクラッシュをしたあとクランジェとのコンビを突然解消したことを思い出した人は多いはず。

あのとき、ヌービルはクラッシュがクランジェのミスで起こったと語りながらも、いっぽうでコンビ解消の理由は方向性の問題だったと説明しました。

「彼は完璧だった。しかし、僕には、僕と同じ考えのコドライバーが必要だった。僕としては毎週でもコドライバーと一緒に過ごして、僕が納得いくまでマシンに乗りたいのに、ニコラ・クランジェは南仏に住んでおり、それがかなわなかった」(2011/02/21ニュースより)

そして今回のカミリーも、より高いレベルを求める自身とクランジェのやり方には違いがあったと説明しています。

「ニコラと僕はクルマのなかではとてもうまくいっていた。けれど、僕らは未来については同じラインを向いていなかった」

いまでは、鉄壁の信頼関係を築いているように見えるヌービルとニコラ・ジルスールがそうであったように、カミリーももっと本気でより高いレベルを目指そうとするパートナーが必要だと直感したのでしょう。

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ヴェイヤスとのコンビ復活。二人の健闘を祈りましょう!

51歳の春だから。

この春に51歳を迎えるアンドレウッチが、10度目の王座を狙って今年もイタリア選手権に参戦することが発表となりました。

今週水曜日、ミラノで2017年のニューカラーが公開されました。
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アンドレウッチとコドライバーのアンナによってアンベール。フロントはほとんど変わってないなって思ったら、リヤはズバッと大変身であります。
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いいね! 

ところで、部品が見つからないまま、一週間もリフトに乗っかりっぱなしのレオーネ。
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うーん、当時のパーツは少ないとは思っていたけど、ここまで見つからないとは・・・。千葉方面にありそうだという情報を信じて、いまは吉報を待つのみであります。

オジエ、2015年の年収は控えめ(?)10億。

フランスのレキープ紙が2015年のフランス国内のスポーツ選手の長者番付を発表しました。それによると、セバスチャン・オジエは770万ユーロ(およそ9.8億円)を稼いで10位とのこと。3年連続ワールドチャンピオンの年収が10億円というのは、多いような少ないような・・・。
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9度のワールドチャンピオンに輝いているローブは、全盛期にたしか年収4位だったように記憶していますが、そりゃ78勝もしてたらねえ。

本日のニュースによれば、オジエはメキシコで通算100戦目の出場を迎えるとのこと。ここで勝てば通算35勝です。勝率35%か・・・すごいですね。

ところでローブは、えーと・・・生涯勝率46%! なんて怪物! だけど、この3年で25勝を挙げて完全優勝量産モードに入ったオジエも、今季残り12戦のうち11勝すれば、勝率40%の大台に乗ります。そしたら、通算45勝です! ひえーっ。でも、いまのオジエなら、ありえるかも! 年収トップ5入りも見えてくるかも!

オートモデラーの集い in 横浜 2016 !

今月はじめ、横浜市にある日産横浜工場ゲストホールで、「オートモデラーの集い in 横浜 2016」が開催されました。

日産テクノの社内有志によって生まれた「日産テクノモデラーズクラブ(NTMC)」が、模型製作ファンの交流を目的に始めたこのイベントもこれが5回目の開催となり、出展された作品の台数は過去最高の930台を越えたそうです。
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ラリーのテーブルはご覧のとおりにランチア・ラリー037が大集結。パルクフェルメを空から見たかのような壮観です! こんなにもいろんなカラーリングがあったんですね。もちろん実際に走ったラリーカーだけじゃなくて、架空のマシンもあったり、楽しみ方もいろいろのようです。手の込んだ仕事がだんだんに完成に向かってゆくのは、たまらないですよね。

あんまり最近のラリーカーがないみたいですけど、そろそろヤリスWRCのキットも登場してほしいですね!

山あり谷あり、石あり。

ラリー・スウェーデンでミークが足回りを壊した「石」の写真をみつけました。居合わせたクリスチャン・ショーベリが撮影してましたが、なんともでかい! 
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ミークは開幕戦ラリー・モンテカルロでもインカットしたときに土に埋まった石にヒットしてギヤボックスを破損、スウェーデンでも雪に隠れていた石でサスペンションを壊してストップしています。ともに2位のポジションにつけていたため、彼がリタイアすると、オジエのいつもの独走パターンになるわけでちょっと残念ですよね。

根石とか埋まった切り株ってたいていのものは壊れちゃいますからホントに要注意なんですよ。

さて、レオーネの作業も着々と進行中です。ギヤボックスのクロスメンバーの取り付け部分を強化する作業が行われました。
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シャシーに埋め込まれたボルトがすこしダメになっていました。
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新しいボルトとプレートが作られ、
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ボディに溶接されました。
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サンダーで磨いてきれいにしたあと、錆び止めの塗装を吹いてばっちり完成であります。

サファリでは当時、レッキのあともこんな風にあちこち壊れるので、それを毎日溶接して直しながら走っていたんですって。クルマからもそんな数々の作業の痕跡もみつかり、なんだか30年前のクルマを蘇らせているような気持ちになってきました。ラリー経験豊富な腕利きメカニックによって作業がズンズンと進んでいます。

車検にむけてずんずんと準備が進むのだ。

レオーネの車検にむけて秘密のガレージでいろいろな作業が始まっています。さっそく整備のためにランプ、マッドフラップ、タイヤが外され、見る見るうちにリフトに上げられました。早い、早い。
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ラリーカーの床下にもぐって見る機会なんて、なかなかないのですが、レオーネのサイドシルには、どんなスピードで石を巻き込んだらこんな風になるのか、ってくらいの生々しい凹みがありました。さすがサファリであります。
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もちろんあちこちが錆びだらけで、溶接も外れ掛けているところもあります。しかし、4200kmのサファリを走ってむしろこの程度でよく済んでますねって言われてなんとなく一安心。それでもボディは防錆処理などまったくしてないで30年が経っているので、さすがに不安になるくらいに錆がザクザクでているわけです。しかし、ラリーカーなんてこんなものですよ、って言葉に勇気付けられ、あとはただただプロたちの仕事を眺めるよりありません。

それにしてもグループB時代の重量級サファリマシンからは、金庫のような分厚い鉄板で組まれた補強を連想するのですが、なんともこの86年サファリを戦ったグループAマシンはあまりにも市販車に近いことに驚くほどです! 

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ちょっと問題になっているエキゾーストを外すだけかと思っていたら、さっそく錆で駄目になったところの作業が始まりました! さすがにサファリスペシャリストたちの仕事は早い! 週末はガレージでの作業に密着したいと思ってます。

出会いと別れ。

よく晴れた日、待望のレオーネRXが納車されました。しかし、まさにその日、義父が他界したという突然の報せが。
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義父は流体力学を大学で研究していたということもあり、興味の矛先があまりにも専門的すぎるものだから何年も家では浮いた存在だったようですが、僕は自動車の話ができるのでずいぶんかわいがってもらったように思い出します。レオーネのことも楽しみにしてくれていたんですけどね・・・。

今日の葬儀では義父の教え子だった方々からさまざまなお話を伺う機会がありました。むろん私からすればいずれも大先輩ともいえる年齢の方々なのですが、ロケットのエンジンの配管の話や鈴鹿にフォードGT40が来たときに車検を担当したなんて話など、会う人会う人、あまりの専門的な話題とバカがつくくらいのクルマ好きの話でびっくりしました。レオーネのことを話したら、みなさんサファリのレオーネのことを知っていて、さらには13インチのビックライトをもっている方を紹介していただけることになったりと、いろんな新しい出会いにも驚かされました。

ホンダS800cを12年もかかってレストアをしたという阪大の先生は自分のことのように喜々としてレオーネへの応援をいただきました。「とにかく全部バラしなさい」と。「部品一つ一つに必ずすばらしい技術を支えた技術者たちがいるから」と。

まるで亡き義父と話をしているような出会いと別れの一日でした。もちろん12年もかけて部品一つ一つを完全な新品にする勇気はいまのところありませんが、さてさて、どこかから手をつけなくちゃ。あ、まずはナンバー付けなくちゃですね!

スウェーデン3年延長契約の舞台裏。

ラリー・スウェーデンがWRC開催の3年延長を契約したというニュースをラリー最終日に発表、大成功に終わったイベントに華を添えることになりました。天候が懸念されるなか、ラリーを開催するために昼夜問わずに全力を尽くした主催者とプロモーターの両者にとっても最高にハッピーなウィークエンドになったわけです。
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こうやって文字に起こすとまるで絵に描いたような美しい北欧のストーリーのようですが、その舞台裏では有利な契約をとりつけるべくとても巧妙な権謀術数がはたらいたようです。

WRCプロモーターは、カールスタッドからの豊富な資金を引き出すべく、素晴らしい雪のなかで開催された日本のインターナショナルイベントがスウェーデンを脅かそうとしていると囁き、今回の契約を有利に運んだと言われています。日本だけでなく、カナダにもそのような動きがあるとして、具体的な金額もプロモーターからリークされたことがスウェーデン地元メディアによって報じられていたようです。しかし、もちろん嬬恋関係者はそれを否定していますし、もちろん、カナダにもそのようなイベントの実態などまったくなかったことがわかっています。

こういうのをビジネスの交渉術とでもいうのでしょう。WRCプロモーターが最大のステークホルダーになっている以上、情報を操作してまで売上げをつり上げることこそが彼らの仕事の最優先になってるのは仕方ないのでしょう。しかし、まんざら悪いことばかりじゃありません。スウェーデンもプロモーターもステークホルダー同士、なにがなんでもこの窮地に陥ったイベントを成功させるのだという奇妙な連帯感があったからこそ先週末のイベントが救われたことは認めざるをえません。アクロポリスやサファリの復活なんて不可能だという現実を僕らもそろそろ認めなければならないのでしょうか・・・。時代は変わりつつあるようです。

まるでラトバラかと思った(笑)

ジュリアン・イングラシアが記者会見で「まるでラトバラが運転しているようだった」と表現したオジエのドライビング。どんな走りだったのか、公式動画WRC plusでチェックしたところ、たしかにキレッキレのぶっとんだ走りでした!

ヴァルゴーセン2のステージ、スタートしてすぐに170km/hでスピンしかかったとき、イン側になんと二人の観客がっ! 
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オジエが恐怖を感じた瞬間があったと告白したのはこのことだった?

さらにコリンズ・クレストの手前の左コーナーでインカットした際、あきらかに巨大な石を巻き込んだと思われる心臓によくない「ゴリッ」という音が! 

インカーのカメラが揺れ、クルー二人の頭がグラリと動いたほどの衝撃、よく何も壊れなかった! ジュリアンも思わずセブをチラ見しています。
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(おいおい、大丈夫かよ?)

「おそらく過去最もリスクを負って攻めなければならなかった」と会見で語ったオジエ。それでも、それがラトバラのようなお決まりのクラッシュではなく、素晴らしい結果になったのはなにか決定的な違いがきっとあるはず。

それにしても今回、ミケルセンが初日に切り株にヒットして360度スピンをした動画からもわかるようにVWの足は本当に丈夫です! すぐ壊れちゃう人もいるんだけどね・・・。

結果オーライ?

なんとスウェーデンの金曜日の朝、こっそりとトップドライバーがオープニングステージをボイコットする計画があったことが明らかになりました。たしかにステージのスタート直前まで、トースビーのタイムは合計タイムに加えないとの情報が流れていましたが、これはボイコットの混乱で誤情報として伝わっていたようです。
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安全性に関していつもドライバーの意見が無視されてきたと語るオジエ。このボイコットをきっかけにそういった改善への足がかりになると考えていたのでしょう。しかし、結果的にパッドンがこのボイコットに反対したため、すべての計画がストップしてしまいました。

パッドンの言うことも正論です。「僕たちが議論していることの本質には同意だ。僕はドライバーたちもそのプロセスに関わるべきだと思う。だが、もし抗議をするつもりなら、改善されなければ抗議を行なうつもりだということを事前に通告し、それから行なうのが筋だ」

昨年のタナクの水没事故以降も安全性に関するドライバーの声はけっきょく拾われることがないままここまで来ています。そうした過去を振り返ると、ここでドライバーたちの意見がまとまらなかったことは残念にも思います。

結果的にこのステージで何も起きなかったじゃないの。そう言われれば、「開催は異常事態だと思っている」というオジエの声ももはやかき消されてしまいます。

たしかに夜を徹してレッキで傷んだ道路を修理し、なんとか開催にもっていった主催者の情熱と努力には誰もが頭の下がる思いです。しかし、二日目以降のステージに雪も氷もなにもないグラベルが広がり、道路工事をしながらでもウィンターラリーをグラベルステージで開催することに突き進んだことはWRCが始まって以来のまさしく異常事態でした。

そして、結果的にはすべての問題を覆い隠すように皮肉なことに雪が積もりました。結果よければいいじゃないの・・・・偉い人たちのそんな声が聞こえてくるようです。

スウェーデン、強行スタートへ。

思ったよりも冷えなかった水曜日朝、レッキははじまりましたが、前日まで降った雨でゆるんだグラベルにはスタッドタイヤを装着したレッキカーの走行で深い轍が幾筋も掘られました。
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路面に轍をつくるためにレッキをしたくないと訴えたオジエ。この写真からも彼がなにを言っていたのかよくわかります。

路面は月曜日に想定した以上に悪い状況です。このような路面でレッキを続けたあと、このまま轍が凍れば最悪の本番になります。もちろんラリーを強行しても、凍ったグラベルではスタッドが抜け落ちる問題も出てくるでしょうし、あとあとコースの修復をしなければならない主催者にとっては予定外の出費に頭を悩ますことになるわけです。

正直言ってオジエの要請は当然のことのように思えます。しかし、オジエの意見を無視したのではなく、主催者はなんと水曜日のレッキ後、夜中からコースの修復を開始、重機のグレーダーを入れて路面をフラットにする作業を行ってます! 誰の予算なのかわかりませんが、スウェーデンだけの予算じゃないことは間違いありません。雪がなく凍ったグラベルラリーになろうと、簡単にキャンセルさせるわけにはいかないというわけです!

1990年だったらいざ知らず、いまの世界選手権はおいそれとキャンセルできない裏事情もあるようです。修復した路面は金曜日の朝までに凍結するのかどうかわかりませんが、「ボロボロに轍が生まれてもまた修理すればいいじゃないか!」というWRCステークホルダーたちの強い決意が無事にラリーをスタートに導くことになりました。はたして明日の金曜の初日、ラリーはどうなるでしょうか??

TTEの素晴らしい時代とラリーな会2016。

TTE副代表の福井俊雄さん、TTEに駐在されていたMS部主査の松井誠さんらを招いた「ラリーな会」に、ラリーX創刊編集長の山口正己さんの計らいでお招きいただきました。
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とはいえ、もともとは元TTEドライバーの藤本吉郎さんと僕が個人的に飲む計画が、なぜかこんなゴージャスな集まりになっちゃったんだけどね!
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94年のサファリのマップが広げられ、福井さんからは藤本さんのサファリ優勝当時の空恐ろしい物流戦の生々しい話がボロボロ。ロシアの輸送機アントノフでヘリまで運んだとか。おびただしい数のヘリコプターが空を覆っていた時代のサファリのワクワクする話など、TTEの懐かしい時代が目黒の餃子屋で蘇ったのでありました。貴重な集まりに感謝!

ところで、元上司だった山口さんにレオーネ・ラリーカーを買ったという話をしましたら、「そんなバカだったっけ?」と。これって褒められた? ラリーXも創刊25年になりますし、こちらももうバカバカしいくらいのラリーバカになってしまったかもしれないですねえ。

溶けてしまったアイス。

子どものころ、僕の生まれた長野県では、冬、刈り取りが終わった大きな田んぼに水を貼ってスケートリンクにしていました。毎日、暗いうちにリンクに通い、一周300メートルほどあるリンクを100周くらいさせられていたように思います。

硬い革のスケート靴で3時間も走ると足が痛くて、腰も足も感覚がなくなるくらいにきついんですよ。別にスケート選手になりたいわけじゃないのに、何で毎日こんなしんどいことするのか、よくわからないままやらされていたわけですが、反抗することも許されずに、いつもスケートリンクの氷が溶けることばかりを夢にみていた少年時代でした。それがたまに朝行くと、昨夜の暖かさや水の取り込み方が原因で、リンクの氷が溶け出していると、「やった、休めるっ」って!
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こちら金曜日に予定されるスヴリヤのステージの現在の様子。このような写真をみて、先週末、39度の発熱で寝込んでいた僕は、正直、「おっ、速報休める!」って心の底で一瞬思ったことを告白しなればなりません。本当に雪に悩む関係者の皆様ごめんなさい。でも、それは幼少期にそのようなスパルタ訓練のトラウマがあるものですから・・・・。

もちろん、いまもラリー・スウェーデンの雪を見て、「溶けてしまえ!」って願っているわけじゃないですよ。そりゃ、いくら僕だってグラベルが露出している写真をみると、がっかりしますよ。ただ、アイスが溶けはじめているこのコーナーの写真をいまも見ると、やはり心のどこかで「お!」って、なんか言いようのない沸きたつものがあるのですよ。

新雪もいいですよ。でも、心から好きなのは、溶けだしてるやつ。モンテでも南斜面によくあるんですが、ステージでカチカチの氷の上に雨まじりの雪のスラッシュが乗っている状態をみると、なんだかワクワクしちゃって! なにか起きることも期待しつつ、そんなわけで幼少時のねじれた体験もあるから大興奮なのですよ。

えーと、トヨタの発表会は木曜日だった? それとも金曜日だったかな? とにかく会場であまりの報道陣の多さにクラクラするようなめまいを感じ、最初は気のせいかと思っていたのですが、どうにか事務所に帰ってニュースを書いたはいいけれど、まさかの発熱39.6度! あまりのだるさに動くに動けず!

まさか予防接種をしているのにインフルか? なんて疑ったけれど、医者はただの風邪ですよ、よかったですねって。いやー、いいのか、わるいのか・・・・それから布団のなかから動くこともできず、ここ数日の記憶があまりない有り様でした、トホホ。

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なにはともあれ、先週からもっとも不安だったラリー・スウェーデンの開催がさきほどカールスタットで決まりました。ご覧のような田植えができそうなキルケナーのステージは完全に中止となりましたが、

1990年につづいてまさかのキャンセルになるんじゃないかと心配していたんですよ、よかった、よかった!

なーんて、天気予報をみても、そう安心していられるわけじゃなさそうですね。スウェーデンはこのまま水曜日まで雨が続くのですが、たしかに木曜日朝からぐぐっと冷え込むとの予報で、そうすればぐずぐずに濡れた路面も凍結するはず。スノーバンクもないし、路面の雪もほとんどないかもしれないけれど、カチカチの路面さえあれば、スタッドは飛ぶように抜け落ちるでしょうけれど、どうにかイベントは開催できるという計算です。白じゃなくて茶色のスウェーデンでもいいじゃないのさ。

みなさまも変な風邪にはお気を付けて・・・。

トヨタ復帰発表から一年が経って。

おそらくもっともWRCへの熱い思いを語りたかったであろう豊田章男社長が風邪で欠席するなかで、TOYOTA GAZOO Racingプレスカンファレンスが行われました。
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チーム代表のマキネンと佐藤TMG代表を前に読み上げられた社長のメッセージは、「トヨタはWRCのプロジェクトをマキネンさんに丸投げしているんではないかと一部で噂されているのを耳にしましたが、そうではない」と宣言することから始まり、F1からの撤退後、TMGにはクルマを作りたくても作れないで辞めた人もいるし、WRC参戦を夢みてきたTMG の仲間たちのためにもWRCに復帰を決意したのだとのエピソードを初めて明かしています。

この一年、たしかにさまざまな噂が流れました。マキネンとTMGに不協和音があるのではないか、なぜモータースポーツで実績を残したTMGを差し置いてマキネンに巨大な船の舵取りを任せるのか、なぜTMGが製作したヤリスWRCがあるのにもかかわらず、なぜふたたびマキネンは新しいクルマを作るのか・・・など、いくつもの疑問が語られ、そしてトヨタのWRCプロジェクトに対するなんとなく不安な空気はたしかにあったように思います。

しかし、そういった噂に対して、社長はトヨタのWRCはトヨタ全体で推進するプロジェクトであることを強調、そういった一切が憶測に過ぎないということをTMGへの熱い思いとともに述べたわけです!

しかし、正直言って、今日のプレスカンファレンスで明かされた内容はデビューまであと一年に迫ったこの時期に発表されたものとしては、ややもの足りなく、不安を感じたのは私だけではないでしょう。一年前、ゼロからトヨタはスタートを切るという宣言がなされ、すでに今日、デビューまではあと一年を切っているにもかかわらず、まだプロトタイプマシンも完成しておらず、ドライバーも誰も決まっていないのですから!

心配性は僕だけかもしれないけれど、なかなかテストを開始しないトヨタも悪い。早くニューマシンを見せてほしいのだ!

日本でスノーイベントのWRC?

さて、来週のラリー・スウェーデンを前にイベントを主催するスベンスカ・ラリーABのCEO、グレン・オルソンは、地元の新聞に対してイベントの将来について悲観的な考えを述べています。

WRCプロモーターから2017年以降は開催費用が20万ユーロ以上に値上がりすると告げられ、すっかり音を上げたコメントが報じられています。気になるのは、彼が「日本やカナダもウィンターイベントのWRC開催に乗る気なので、彼らのもっている予算には到底スウェーデンは勝ち目がナイ」と語ったことです。
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日本のインターナショナル嬬恋がWRC招致の動きにつながる可能性があると踏んだWRCプロモーターがスウェーデンに対して脅しをかけてのことだとは思いますが、それでも思ってもみないところからWRCの日本開催の話が聞こえてくるなんて、まさかねえ。まんざら火がないところに煙は・・・?

この週末、新井大輝がアークティック・ラップランド・ラリーで総合3位の表彰台を獲得したニュースが大きな話題になりました。おそらくフィンランドでは日本以上にセンセーショナルなニュースとして報道されたのでは?
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アークティック・ラップランド・ラリーはフィンランド選手権開幕戦というローカルなラリーではあるのですが、かつては多くのWRCドライバーがラリー・スウェーデンの腕慣らしとして参戦したこともあったため、過去のリザルトを調べると有名なドライバーの名前をたくさん見つけることができます。

しかし、最高速度200km/hを超えるこのスノーイベントではスタッドタイヤやスノーバンクを使った特殊な走り方が求められるせいか、2010年にダニエル・ソルドが優勝した以外、これまでの51回の歴史のなかで北欧出身以外のドライバーがここで表彰台に立ったことはありませんでした。

どんなに速さをもったドライバーでも、ここに初めて挑んだならスノーバンクでスタックしてスコップで雪搔きというお決まりのパターンに終わってきたはず。それだけに、まるで地元出身のドライバーのように最初からスイスイとスピードに乗った新井君が熟れた走りをみせたことに地元メディアも驚きをもって報じています。

オフして早々にリタイアとなった勝田君とは明暗が分かれたけれど、SS2のタイムをみてもわかるように実は速さにはそう変わりないと思う。二人の違いをあえて挙げるとすればペースノートへの習熟度だろうか。

2年目を迎えた二人のチャレンジ。まだまだ上には上がいる。しかし、ここでスピードを磨けば、いっそう世界が見えてくると思う。

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