やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

スウェーデン3年延長契約の舞台裏。

ラリー・スウェーデンがWRC開催の3年延長を契約したというニュースをラリー最終日に発表、大成功に終わったイベントに華を添えることになりました。天候が懸念されるなか、ラリーを開催するために昼夜問わずに全力を尽くした主催者とプロモーターの両者にとっても最高にハッピーなウィークエンドになったわけです。
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こうやって文字に起こすとまるで絵に描いたような美しい北欧のストーリーのようですが、その舞台裏では有利な契約をとりつけるべくとても巧妙な権謀術数がはたらいたようです。

WRCプロモーターは、カールスタッドからの豊富な資金を引き出すべく、素晴らしい雪のなかで開催された日本のインターナショナルイベントがスウェーデンを脅かそうとしていると囁き、今回の契約を有利に運んだと言われています。日本だけでなく、カナダにもそのような動きがあるとして、具体的な金額もプロモーターからリークされたことがスウェーデン地元メディアによって報じられていたようです。しかし、もちろん嬬恋関係者はそれを否定していますし、もちろん、カナダにもそのようなイベントの実態などまったくなかったことがわかっています。

こういうのをビジネスの交渉術とでもいうのでしょう。WRCプロモーターが最大のステークホルダーになっている以上、情報を操作してまで売上げをつり上げることこそが彼らの仕事の最優先になってるのは仕方ないのでしょう。しかし、まんざら悪いことばかりじゃありません。スウェーデンもプロモーターもステークホルダー同士、なにがなんでもこの窮地に陥ったイベントを成功させるのだという奇妙な連帯感があったからこそ先週末のイベントが救われたことは認めざるをえません。アクロポリスやサファリの復活なんて不可能だという現実を僕らもそろそろ認めなければならないのでしょうか・・・。時代は変わりつつあるようです。


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